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クルマと家のデザイン>ガレージライフをより長く楽しむ工夫

※おことわり
この記事は2008年11月発行のネコ・パブリッシング社【Garage Life】のica associates inc.一級建築士事務所の佐々木が教えるガレージライフ理想のガレージライフ「ガレージライフをより長く楽しむ工夫」連載コラム記事の文章に新しくイメージ写真を構成した内容となります。

 男は孤独な生き物だ。  なんて呟いている場合ではありません。大体、そんな台詞を言っている人に限って寂しがりやで、家族が居ないとソワソワとしちゃう可愛いお父さんじゃないかと思います。男の孤独うんぬんについては男としての理想の台詞として置いておいて、ガレージライフを長く楽しむ工夫として考えられるのは、家族の協力無くして考えられません。今回は、その家族が協力したくなるようなガレージ設計テクについてお話したいと思います。
話しは変わりますが、男にとって欲しい空間はガレージや書斎が多いと思いますが、女性にとって欲しい空間は機能的で格好の良いキッチンだったり、収納充実でスッキリとしたリビングとか・・・よく設計打合せで聞いたりします。

ご主人、奥様のどちらにも公平な意見を言う設計者という立場である以上、平然と「ふーん」と聞いていますが、ほとんどの場合、男が欲しい空間は非生産的で、有っても無くても生活という観点から見る無駄な空間となるのに対して、女性が求める空間は、非常に現実的にあれば確実に便利であり、綺麗な生活の出来る大切空間だと正直感じます。

「旦那が一生懸命稼いだ金で建てるのだから少しだけでも叶えさせてあげなさい!」と心の声で叫ぼうが届かず・・・。
冷静な設計者の表情から車が好きな単なる男として考えると、ふーん から うーん と悩みに変わり最後には ぐぅぐぅ と苦しくなるぐらい男の欲しいものは無駄が多いと認識させられてしまいます。(笑)
そこで考えたのが、奥様が欲しいものをガレージにドッキング大作戦って言うのはどうでしょうか。何だか無理矢理っぽいガレージ設計テクの欠片も無い話に聞こえますが、ドッキングするモノによっては、全然アリだと思いますので参考にして下さい。

奥様連中は家中スッキリとしたい方が多いので、外せないのが抜群の収納力のある空間です。「なんだーそんなのかよ」とご主人怒らないでくださいね。その収納するモノの内容と位置が勝負ですので。
ここでご主人に役者になって頂きます。ガレージは自分にとって欲しい空間ではあるが前面に出さず、雨に濡れずに買い物の荷物の出し入れや子供を乗せたり降ろしたり、奥様にストレスを感じさせない空間を考えた結果、ゆとりのあるガレージが必要だと言い聞かせてください。いや思い込んで下さい。そしてその延長上の発想として、家の中に入れると邪魔な季節家電や処分するのは勿体無いが取っておくには・・・なんて完成してから使い方を考えようね。と奥様が喜ぶぐらいの大きさの収納スペースを取って下さい。位置的には勝手口の近くか玄関からデザイン的に見えないぐらいの距離をとったところが良いのじゃないでしょうか。説得力がある位置ですから。それだけです。

何が言いたいのか、もう既にお判りですよね。
そうです。抜群の収納力があり、何を入れたのかわかり易くした大きなガラスを嵌めた配慮のある収納スペースは、ガレージを眺められる書斎となり、日常の使い勝手を配慮したゆったり気味のガレージは両ドア全開可能なスペシャルガレージとなります。ただし、平日のガレージは奥様に使わせてあげてください。また将来的には書斎が収納になることは覚悟しておいて下さいね。これによりガレージライフを長く楽しむ=家族の協力=安心して長く楽しめる。といったメンタルな部分でのお話でした。
本当に長く楽しめるガレージライフは、「男は孤独な生き物だ」の通り、家族と離れた孤独を味わえる自分だけの価値観で創り上げた空間いや基地だと思います。収納が多くなければ・・・なんてことは誰にも言われない基地です。今年大掛かりに改正され非常に難しくなった基地建築の代名詞でもある海外輸送コンテナを利用したガレージ&アトリエも長く楽しめる基地だと思います。

「お金が幾ら掛かるのだ!理想ばっかり言って!」と叱られそうですのでこの辺で終わりますが、次回機会があれば1,000万円で土地付き庭付きの20フィートコンテナ4基ガレージ&アトリエ計画のプランのお話しでもしましょうか。編集長どうですか?

最後までお読みいただきまして有難うございました。(文:ささき)
2008年10月30日原稿作成
2011年8月20日再構成しアップロード