平和が丘の家「写真撮影」ー建築編ー

2016.10.22

平和が丘の家「写真撮影」ー建築編ー

三方を囲まれた敷地で計画した今回の案件は美容室と住宅の併用建築です。三か月前にお引渡しさせていただいたお宅ですが、新居での生活も落ち着いてきたところで、竣工写真を撮影してきました。

大きく張り出した板張りの軒を見上げながら、エイジング加工された趣きのあるコンクリートの地面に足を進め、扉を開けると室内なのに屋外のような気持ちよさが残る落ち着きのある空間。スチール製サッシ、塗装の壁に板張りの天井、そして古レンガをスライスして作ったブリックタイルなどの個々の質感が相まって時間の流れを優雅にしてくれます。

中庭には木々が茂り、都会の滑走とは一線を画したヘアサロン。ストーブの炎を眺めながらオーナーとの会話を楽しむ、心も癒されるサロンとなりました。その空気感は住宅部分にも踏襲しており、住まいの玄関をあけると正面に木々を望みます。都会だからといって内に凝るのではなく、外部や自然、風の流れも感じるのはシンプルな空間構成ながらも本物の質感が高い材料をコーディネートしたから。

奥様こだわりのオーダーキッチンは家事の最中にふと目を上げると正面には中庭の木々が飛び込みます。風邪で揺れる深緑の葉は初秋の黄色味がかった色合いに季節と共に移り変わります。ローマンチーク無垢床材の木目や、モルタルの質感が相まってなんとも言えない贅沢で独特な空間を生み出します。照明計画も明るくなりすぎないように行ったのは、リラックスしてその一瞬の時を贅沢に、自分らしく過ごすことができるようにとの思いから。その一方で玄関やリビング、吹抜けのブリッジに響く子供の声はその先の未来への希望を感じ、この住まいやご家族の人生という時を明るく、輝かしいものにしてくれるという期待に満ちあふれます。

その人の個性と空気感、スタイルを魅力あるものに導くそのオーナーの住まいは俗的な要素を排除した真に魅力ある空間となりました。

ワークスにも写真をアップ予定です。お楽しみに!