富山県高岡市「泉の家」お引渡し


富山あれこれの一日

2017.11.28

富山県高岡市「泉の家」お引渡し

今日は富山県高岡市の「泉の家」の完成お引渡しの日です。と言っても実はまだ補修工事や雑工事、植栽工事を少し残した状態ではありますが、引越しのスケジュールもあり決行することになりました。

初めてクライアントとお会いして2年ぐらいでしょうか。土地をセレクトするところから始まり、土地を見つけてプレゼンテーション→基本設計→実施設計→見積もり→予算オーバー→再び基本設計と…遠回りな道のりの設計作業ではありましたが、時間こそ掛かりましたが、設計者として妥協することも無く、全てやり遂げた感で今は「ホッ」としております。

途中、色々とご心配をお掛けし、設計者の我儘を聞いて頂きましたクライアントに本当に感謝申し上げます。これからもよろしくお願い致します。

さて、この家の特徴は、何と言っても「大きな平屋」であること。そして家の中をグルグルと回遊することのできる平面プランであること。そして、光、風を十分に取り入れながらもプライバシーを守るエレヴェーションデザインであり、敷地内に森の様な多くの緑に囲まれた暮らしにすること。

時代を感じさせない様なスタイルこそが、この家のコンセプトであり、設計者として守るべき意図すべきポイントでした。

外観はヴィンテージ煉瓦とガリバリウム鋼板。軒は米栂という究めてシンプルな素材のみ。内装も皆が集まるリビングダイニングは壁、天井ともに塗装。床はウォールナットのフローリングという安心感のある定番スタイル。

煖炉回りは外壁と同様のヴィンテージ煉瓦のスライスを使用し、内外のイメージの一致感を出しました。

設えたダイニングテーブルは、icaaの設計では定番となりました「モールテックス」。このテーブル以外にも空間の色々なところに多く採用をしました。とても重厚でいて味わいのある素材は、これからもicaaの設計では多く使われることになるでしょうね。 

 

そして次に向かったのが、高岡市より車で約45分のところにある富山市の「秋吉の家」

この家は富山では意外と珍しい3階建ての木造住宅。現在、富山市にて工事中の案件と設計企画中の案件があり、icaa的には特に珍しさはありませんが、基本的に土地が割と大きい富山にとっては3階建ての木造住宅は少数派です。

今回の用事は、2階のリビングにスペックインしたエタノール暖炉の燃料のお届けです。季節的にこれからガンガンに使う時期に近づきましたので。燃料のお届けなら宅配でもいいのですが、オーナーと久しぶりに会って、近況報告などをさせて頂きました。

そしてこの家から数百メートルのところにある「秋吉の家Ⅱ」の現場を少し回り、今回の富山日帰り出張は終わりました。

名古屋〜富山の道中の岐阜の山間部は降雪、凍結で最早真冬の寒さです。普段では見れない美しい自然の風景を愉しみながらのドライブは疲れを感じさせないですね。ではまたBLOGでお会いしましょう。じゃあ