日々の楽しみ

2016.06.29

日々の楽しみ

6月も終盤の梅雨真っ只中です。雨のお天気で思うように予定が進まずもどかしい日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。

私はどちらかというとインドア派なので、雨なら雨で室内で楽しく過ごせるタイプです。天候に関わらず、社会人になってからは思うようにまとまった自由な時間を確保することが難しくなることもあり、日々のちょっとした時間を使い楽しみをみつけるようになりました。

電車通勤の間には小説を読み、仕事中はラジオに耳を傾け、家に帰ってからは録画をしている朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』を観ることが私の日々の楽しみです。

昨今の朝ドラは視聴年齢層の幅が広がり、若い方もご年配の方もさまざまな年齢の方が観ているという印象を受けます。私も小学生の頃より、『私の青空』『ちゅらさん』『カーネーション』等を観てきました。

現在放送されている『とと姉ちゃん』も同様に毎回欠かさずに観ています。観ている方はもちろん、観ていない方も知っているかもしれませんが、今回の朝ドラヒロインの小橋常子は、雑誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎮子さんがモデルになっています。

『暮しの手帖』の存在は知っていたのですが、拝読したことは今までなく、このドラマをきっかけに書店で立ち読みをしてみました。多くの暮しのヒントが頁に余すことなく載り、広告ページを持たない独自のスタイルを創刊から現在まで守っている由緒正しい老舗雑誌です。

広告ページを持たない理由としては、かつて雑誌で連載されていた『商品テスト』を行う際の商品の中立性を保つことが原因のひとつにあるようです。ネットの記事で読みましたが、この商品テストの逸話がなかなかおもしろく、トースターのテストでパンを4万枚以上焼いたり、ベビーカーを100km走行させたり、果ては家を一軒燃やして家事のテストを行ったこともあるらしく、表紙の可愛らしいイメージからは想像し難いバイタリティに溢れた雑誌編集を行っていたことが分かります。

ドラマの主人公、常子も大橋鎮子さんのように賢く、思ったことはやってみないと収まらない性格の持ち主で、毎回観る度に元気をもらい力になっています。今週のドラマは戦争中で暗い内容が続きますが、戦後はいよいよ雑誌編集のお話にはいっていきます。

一日15分の短いドラマです。まだ観ていない方は是非、隙間時間にちょこっと観るのにおすすめです。木股でした。

連続テレビ小説『とと姉ちゃん』|NHKオンライン