大きな鯉が泳ぐシルエットが見える小さな川沿いで、車通りも少なくない街道沿いでもあり、小島のようにポツンとある土地に、この「バイカーの家」は建っています。その名の通り、バイク乗りの施主のT様は、職業的にもそっち方面なので、必然的にガレージがあります。特殊な形状であるこの敷地ならではでしょうか、通り抜けることができるガレージになっています。角地という表現が正しいのかどうかわかりませんが、どちらの道路からもガレージに入ることができます。
平面的にも、敷地形状に反った用な形状で、いびつな五角形が一部えぐられたり、一部傾いたボリュームが飛び出ていたりと、最大容積の確保と、使い勝手の追求と、遊び心のバランスの取れた計画となりました。不思議な場所にてっているものの、自然な佇まいを見せています。
設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所(名古屋) 撮影: 加納準