French Restaurant リノベーション工事


ローコストなのにこの質感&クオリティ

2017.01.26

French Restaurant リノベーション工事

名古屋市中区錦三丁目 通称「キンサン」。お酒好き、遊び好きな男性ならこの「キンサン」という単語を聞くだけで心が躍ると思いますが、 残念ながら僕は「キンサン」というところとはご縁が無く、若い頃に勤めていた会社の関係でクラブ(女性が隣に座るとこ)に連れてもらって以来の久しぶりと「キンサン」って感じです。

さて、そんな歓楽街の「キンサン」に僕が何をデザインして、何が出来たのかと申しますと、本格的なフレンチが味わえるレストランです。

まさにキンサン的な飲み屋が集まるレジャービルの1階にあるこの店のコンセプトは「ヴィンテージな味わいのある、粋な大人が集う店」 そもそもこの店の前はイタリアンでして(オーナーは同じ)正直言って店内のデザインは残念な感じでした。ちぐはぐに、お金はかけてはいるものの、統一感に欠けコンセプトやオーナーの想いが詰まっていない空間でした。(かなり辛口ですが)

すべてやり直したいところではありますが、当然予算的にも工期的にも難しく、今の現状を極力生かした状態でのリノベーションとなりました。壁はプラスターボードにエマルションペイントであったところは色の塗り替え、天井は栂を張ってウォールナットカラーで着色。床はマンション的な安っぽいフローリングだったところにイタリア産の深い味わいのあるタイルを張り上げ、メインの壁は濃いグレー

のヴィンテージ煉瓦を張り上げました。そしてカウンター主体の店舗の顔となるカウンターとバックウォールは、ここ最近よく使うベルギーの左官材料である「MORTEX」モールテックスで仕上げました。

いつもと同じ感じですが、かなり佐々木的なストイックな空間になったと自負しております。あとはオーナー任せになりますが、壁面にオブジェやアートを取り付け、空間にスパイスを与えるようなヴィンテージの古いレザーのソファーを調達してもらい、何気にフランスのラジオをインターネット経由で流してもらえれば、コンセプト通りの素晴らしい店になるでしょうね。

 実際のところ今回のリノベーション工事の予算は約150万程度、この予算でこれだけの質の高い空間にチェンジできる訳ですから、これをご覧の方も検討する価値はありそうです。店舗は勿論のこと、ご自宅やオフィスなど、思い切って気分転換にリノベーションしましょう。もれなく、お客様の意見はほどほどに、佐々木独自の世界観のデザインを無理矢理ご提案させていただくと思いますよ。じゃあ(笑)