富山県「Casa diagonale」お引渡し


ひとまず建築本体のみ

2021.11.12

富山県「Casa diagonale」お引渡し

ようやく完成お引渡しを迎える日が来ました「Casa diagonale」です。約7か月の建築工事を終え、これから引き続き外構工事、植栽工事へとバトンタッチされます。

以前にもブログでお伝えをしましたが、この建物はとても難しい要素が沢山詰まっています。綺麗な形状の敷地に対して、並行のボックスと斜めのボックスが重なり合う平面形状でして、しかも各階の床はスキップフロアー。

基本設計を終えた頃には、設計者自身が、この建物の難しさを一番把握していましたが、基本設計を閉じ実施設計に移行し進めていく中で、構造の構成や施工技術面、メーカーの対応性など諸問題が考えられましたが、実施設計をまとめ上げて、いざ見積り依頼を工務店に。

案の定、この手の建築はどこの施工会社でも作れるものでは無く、見積りを辞退される工務店もあり、富山でのicaaの難しい設計の建物を何件か施工を担当した工務店の社長に縋る思いでお願いをしました。

下の写真とスケッチは、今日完成した建物と、基本設計を終えた時のスケッチです。ほぼ設計通りです。ここ富山にicaaの大胆な建物を設計させて頂きましたオーナー様、難しい建物を施工していただいた工務店、また職人さん。皆様の努力の結果が本日の引渡しを迎えることができ、とても嬉しい思いです。

とても癖の強い空間ではありますが、長く大事にお住まい頂きたいと思います。

*完成した建物

*基本設計時のスケッチ