ここ数年「リノベーション」という言葉が一般的に広まってきましたが、弊社では創業時の2000年より再生設計「リプラン Replan」という名称を用いてリノベーションを表現しております。その意味は、時の如く、再度プランニングをし空間を構築し直すという意味を込めて表現しました。

リノベーションとひとことで言っても、その方法や内容も様々で、その都度プロジェクトコンセプトを考えスキーム作りをしていかないと、重要ポイントが甘くなり、理想とするリノベーション後の空間、スペック、それに対する価格など…中途半端になりがちです。

例えば木造住宅のリノベーションの場合、間取り変更に伴う構造補強などが不可欠となり、それに対する費用も多く捻出する必要があり、それ以外の内装、設備。デザイン面を総合的に考察すると、新築と同じぐらいの金額になってしまうという事もありますが、マンションの占有空間でのリノベーションとなると、構造躯体に手を付けることは出来ませんので、内装や設備やデザイン面に集中したリノベーションができる事になりますが、管理規約で防音性能などのルールを定めている場合もあるので注意が必要です。

ここ最近だとリノベーションをした建物を再度リノベーションをしたという面白い話しも聞きますが、しっかりとした構造躯体さえあればテナントビルのショップのように何度でも繰り返し、時代やオーナー様に合わせた空間をつくることが出来ます。

しかし、一番肝心の構造躯体が脆弱であれば、リノベーションを行うという行為そのものに価値を感じることは無いようです。

木造住宅のリノベーションと木造新築住宅との比較で、このような話しを一般的によく聞きます。新築住宅は制約の無い、全くフリーな考えで設計が出来ると。全くゼロから考えるわけですので当然、空間のイメージは無制限に考えることが出来ますが、実は敷地条件、法的条件、予算を総合的に考えると色々と制約も多く、フリーという感覚で設計が出来るかと言うとそうじゃないケースがほとんどです。

インターネットでリノベーションと検索をすると、設計施工のデザイン面が強い工務店やデザイン会社が多くヒットし、それらの多くの共通点としてはワンストップでリノベーションのサービスを提供するシステムが多いと感じております。ワンストップとは、ひとつの場所でさまざまなサービスが受けられるということを指し、リノベーションのワンストップサービスにおいては、リフォーム会社、不動産会社、金融機関などの窓口をひとつに統一することができ、負担を軽減することができ、さらに独自ローンの適応などが行える場合もあるとのことで、ますます建築設計事務所の出番が少なくなることになるのではないかと危惧しております。

されど私達、建築設計事務所としては、一級建築士事務所としてのクオリティ、表面的な格好良さでは無く、本質的な格好良さを求める皆様にご依頼頂けるようこれからも頑張って参ります。

icaaではこれまでに多くのリノベーションに携わってきた実績がありますのでご興味のある方は遠慮なくicaaまで申し付けくださいませ。

●業務内容:住宅、別荘(木造・鉄骨・RC造)のリノベーション設計監理/マンションのリノベーション/店舗のリノベーション設計監理

●サービス:工務店の取次ぎ/家具やカーテンなどのインテリアコーディネート全般/ガーデニングプラン

●料金:工事請負契約に対して15%(消費税除く)

 

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