マエヤマノイエ 三重県伊勢市

旅行が大好きで、ご夫婦で様々な文化に触れていらっしゃったオーナーのA様は、やはり建築においても強い関心をお持ちでした。計画地は、新しく開発された住宅街でしたが、周りの土地も含め、敷地面積にゆとりがありました。2つほどの候補地で、ギリギリまで迷いましたが、結果、今回の計画地を購入されることになった理由は、バランスのよい形と平坦で建築の可能性の幅が広いというところでした。

ゆとりのある敷地を最大限利用し、計画的には2階建てですが、平屋に近い1階と2階のバランスとなっています。空間としては、A様はモダンテイストを好まれ、そのこだわりは強いものでした。静岡県焼津市の「try-angle-house」を実際に見る為に、三重県からお越しになり、そのまま伊豆アトリエの世界観を体感いただき、その日のうちに、つまりは日帰りで、三重県まで帰られたほどの熱意でした。

その思いに答えられるよう、空間の構成や素材の選択、インテリアアイテムと空間のバランス、大きなところから、細部にわたるまで、慎重に打ち合わせを進めました。

天井が高く、大きなガラスを配置したLDK空間は、A様の世界観で満たされています。イームズのラウンジチェアーに深く座りながら、読書を楽しんだり、綺麗に貼られた芝で目を休めたり、暖炉の炎と音楽を楽しんだり、リビング空間とはテレビの為だけにあるわけではないのだということを感じさせてくれるような、そんな日常の過ごし方を感じさせてくれるような空間となりました。

理想の暮らしを求めて、真摯に家創りと向かい合ったA様、これから人生を掛けて、楽しく過ごしていただけるように願っております。