鹿子町の家 愛知県名古屋市千種区

  • 愛知県名古屋市
  • 家族構成: 夫婦+お子様3人
  • 構造: 木造在来工法
  • 敷地面積: 404.66㎡ (122.40坪)
  • 建築面積: 121.37㎡ (36.71坪)
  • 延床面積: 222.11㎡ (67.19坪)
  • 竣工: 令和4年5月

注記)植栽工事が終了次第、再撮影を行いアップロード致します。

名古屋市千種区東部に位置する鹿子町は、東は東明町、西は橋本町、南は清住町、北は猫洞通、平和公園に接する、坂の多い緑豊かな名古屋市内でも屈指の高級住宅地であります。

そんな住環境豊かな地域ですので、用途地域としても最も環境面に重視した「第一種低層住居専用地域」となります。建蔽率30%、容積率100%、壁面後退1.5m、高度10m地区、宅地造成規制区域、風致地区、緑化地域と色々な法的規制のオンパレードの地域となります。

今回の計画の設計期間はとても長く、基本設計3回目にて決まったという異例の設計スキームでした。

当初、ご提案をしていましたのが、建物を上空から見下ろすとV字型のプランでした。V字の空間は中庭を設け、それぞれの空間を中庭を通して視線を繋ぐというコンセプトでありましたが、使い勝手や色々な要素を考慮して変化していきました。

結果的には平面的にはシンプルな長方形(一部敷地形状に合わせて斜め部分はありますが)ですが、高さ方向的にはとても入り組んでいます。

地盤面より少し掘り上げた部分に1階。その1階より更に下がった位置に外部倉庫を設けました。その倉庫の上部に1階と2階の中間階の物入れを設け、その物入れより半階上がると2階。2階の天井高は約4メートル。その天井高を利用して、2階の上にも天井高1.4mの小屋裏部屋(ロフト)を設けましたので、法的には2階建てではあるものの、階層としては5層構造となっており、高度斜線などの高さ制限が厳しい中ところですので、この部分がとても複雑で苦労しました。

いつもそうですが、設計上苦労した部分は、いざ出来てみるととても素直な空間になり、全く違和感や苦労の点が見られません。ですので、今回も成功のようです。

当初より平面プランこそ変わりましたが、コンセプトそのものは何一つ変わっていません。空間の繋がり、部屋数は多いものの、それを感じさせないシンプルな動線、家族の気配などを感じる一方でプライバシーを守った絶妙な配置など、また素材に関してもナチュラルカラー、自然素材を多く取り入れ、経年変化を美しく感じつ素材選びなどもコンセプト通りです。

緑に囲まれた高台に建つ「鹿子町の家」 これからご家族様と一緒に成長し、沢山のいい思い出を作ってもらえればと願っております。ありがとうございました。

 

設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所(名古屋)

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