筒井の家 愛知県名古屋市東区

  • 愛知県名古屋市東区
  • 家族構成: 夫婦+お子様
  • 構造: 木造在来工法
  • 敷地面積: 302平米
  • 建築面積:61.55平米
  • 延床面積:169.68平米(51.33坪)
  • 竣工:令和6年4月

名古屋市東区の中央部に位置し、東は車道町、西は徳川・代官町、南は葵、北は新出来に接する筒井町

その名前の由来は、江戸時代に建中寺の堀から湧いていた清水が水筒先の方へ流れ、その通路に当たる門前の広場に石の樋が埋められていたことによります。

この敷地のある名古屋市東区筒井はかなり以前より「筒井区画整理事業」による整理中の土地が多く、換地処分が実行されるまで仮に割り当てられる土地となります。とは言え、仮換地と言えども、区画整理組合の境界立会い。76条申請などを経て、正確な敷地として確定した上での建築となります。

用途地域は、近隣商業地域・準防火地域と、住宅を計画する上では大きな妨げとなる法規は特にありません。3階建て住宅となりますので準耐火構造、防火設備などが必須になります。

建築のボリュームとしては、3階建てプラス、屋上に出れるよう塔屋付きの住宅となります。構造としては木造在来工法。長期優良認定住宅ですので、構造等級は3級で計算をしました。

各階のフロア構成をご説明しますと、1階は玄関、シューズクローゼット、トイレ、鮮やかなカラーのPorscheが納まるガレージと、それを眺められるご主人の書斎と応接室。ガレージの上部の一部は強化ガラスの床となっていて、リビングから車を眺められるような設計としてます。

2階は合計24帖のリビング&ダイニング&キッチン。キッチンはアイランド型のW2,750。それに同材で製作されたダイニングテーブルを加えるとW4,550と大迫力の大きさです。

キッチンバックは壁面収納としてのパントリースペースを設けましたが、更に個室としてパントリーも設置。そしてトイレと中庭に面したバルコニー。

3階は主寝室、洋室二間、浴室、脱衣室、ランドリー室、ファミリークローゼットという構成です。

デッキテラスの屋上には設計が始まる前に既に購入されたという「信楽焼」の大きな浴槽が鎮座しております。 

・天井高2.6MのLDK

・リビングから見下ろすガレージ

・屋上の信楽焼の浴槽

設計の当初、オーナー様から全館空調システムを導入したいとのご希望を頂き、構造事務所と構造材の組み方、階高の調整などを行い検討をしましたが、かなり天井が低くなり、空間にメリハリが無くイメージする空間にならないので、個別エアコンに切り替えさせて頂き、2階のLDKの天井高を確保しました。

敷地全体としては300平米もありますが、既存建物、駐車スペース、業務用のスペースなどを差し引くと、かなり限られた配置計画となるますが、今回の計画では空間に広がりを感じるように壁面を斜めにした小さな中庭を設け、この中庭がそれぞれの部屋からどう見えるのかを最大限に生かした設計としました。

1階書斎からの眺め、玄関からの眺め、トイレからの眺め。2階はキッチンからの眺め、3階主寝室からの眺め、廊下からの眺めなどなど…

外装は、威風堂々とした渋いファサードデザインを意識し、メインの外壁は弊社では外壁材の定番となりました「SOLIDO」とし、それ以外はガルバリウム鋼板(金属サイディングボード)とし、エントランス周りはヴィンテージ感のある煉瓦タイルとしました。ガルバリウム鋼板の板金はいつも通り、エッジを効かせた折り曲げ加工です。

内部も外装のイメージそのままに、渋いテクスチャー、マテリアルで構成をし、落ち着いた空間になるようコーディネートしました。

今後この家が、どのような感じで変化していくのか、オーナー様のスタイルが融合して、更に渋い雰囲気になっていくのか、とても楽しみです。今回ご縁を頂き感謝申し上げます。

設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所  撮影:加納準

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