土地探しからご一緒しました「G life」のK様。土地だけの状態を見たとき、高低差があり、鬱蒼とした感じしかしなかったとのことでしたが、高低差を活かしたガレージハウスが買うのであることや、隣地の公共施設の景色を借景できると確信していた私達の提案を信じてもらうところから、計画はスタートしました。
高低差を利用して、地下のような感じでガレージを配置させ、そのガレージは吹抜になっており、外階段からエントランスへ入ると、その吹抜け部分に入ることになり、ガレージを通過しなければ、家の中に入ることができない配置になっています。ガレージ奥には書斎もあり、コンクリート打ち放しの仕上がいかにも男性的趣味空間となっています。
そして隣地の緑を存分に取り込めるように中庭を設け、光と景色を楽しむことができるようにレイアウト計画がなされています。そのため、ガレージ内の硬質でモダンなイメージは、生活空間では一変し、優しく柔らかで、落ち着いた質感となっています。
K様の理想の暮らしと土地の持つ魅力とを、積極的に融合させることができた家になったと思います。
設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所(名古屋) 撮影: 加納準