「はれときどきいえ」は、一見すると3階建てのように見える外観デザインですが、2階建ての木造住宅です。計画敷地そのものに、若干の高低差があったこと、ガレージの必要高さがそれほど高くなても良かったことなどの諸条件により、かなり複雑に入り組んだ断面構成になりました。ガレージ面を含めると、7つの層がり、それぞれがそれぞれに必要な高さを得ながら絡み合っていますので、写真を見ても、図面を見ても、一般の方ではなかなか把握することができないのではないでしょうか。
1階と2階の間の中間層に、高さ1.4メートルの空間があり、収納はもちろんのこと、多目的に使用できる場となっているので、面積的にはロフトと同じ扱いですが、使いやすさ的には、ロフト以上の要素もあります。
それらの複雑な間取り構成は外観にも表れており、外観からすでに内部を想像させるような、誘うような遊び心が感じられます。家全体を日常で楽しむことのできるダイナミックな空間ができました。
設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所(名古屋) 撮影: 加納準