16.83坪という狭小敷地に、この「step up house」は建っています。中心部に階段を設け、その両サイドに各室を配置していますが、それぞれが段違いになっていて、トータルで5層のスキップフロアになっています。そうすることによって、視線の先を作り、感覚的な狭さを解消させています。
1階にはバスルーム等の水廻りとホール。このホールは、狭小とは思えないほどの広さになっています。この余裕が狭小住宅には不可欠であります。そのため、このホールは多目的なスペースとして活用することができます。バスルームも、ユニットバスではなく、猫脚型のバスタブ設置タイプのお風呂で空間を最大限利用するようになっています。2階は、それぞれの個室があり、3階がLDKとなります。
上へ上へと登るたびに広がりを感じることができ、密集した住宅地でありながら上への開放感を感じながら暮らすことのできる家になったのではないかと思います。
設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所(名古屋) 撮影: 加納準