素晴らしい環境でるがゆえに、法的な規制も厳しいエリアでして、第一種低層住居専用地域で建蔽率30%、容積率50%、壁面後退1.5M、北側斜線、緑化率30%、宅地造成規制区域と規制のラッシュです。
さらに悪い条件もあり(延長敷地)、本来建物を設ける敷地までの道路分(既にアスファルト舗装がされている)も敷地面積にカウントされてしまうので、プランニング上も制約が多く、法的に全てギリギリとなったプランです。
まるで名古屋市内とは思えないような別荘地に迷い込んだような高台のロケーションに建つ「岳見町の家」
素晴らしい環境でるがゆえに、法的な規制も厳しいエリアでして、第一種低層住居専用地域で建蔽率30%、容積率50%、壁面後退1.5M、北側斜線、緑化率30%、宅地造成規制区域と規制のラッシュです。
さらに悪い条件もあり(延長敷地)、本来建物を設ける敷地までの道路分(既にアスファルト舗装がされている)も敷地面積にカウントされてしまうので、プランニング上も制約が多く、法的に全てギリギリとなったプランです。
間取りとしては、1階は子供部屋、主寝室、ウォークインクローゼット、書斎と水回り(浴室、洗面脱衣、トイレ)で、2階はリビング、ダイニング、キッチンと和室、パントリーという3LDKという大きさとなります。
外部は、セメント系のソリド(ケイミュー社)の鎧張りと、杉板羽目板の二種類をセレクトし、経年変化が美しくなるような素材をチョイスしました。内部は玄関ホールは外部との繋がりを重視して、磁器質タイルを張り上げました。細かい部分ですが、玄関の段差の処理としてタイルの小口が見えないように真鍮製のプレートを嵌め込んだり、下り壁の部分はシーンを意図的に切り替える目的で、絵画のようなフレームのモールディングを入れました。
そして、設計当初からご依頼をいただいていた「薪ストーブ」をLDKで一番良い場所に設置いたしました。薪ストーブの熱エネルギーは相当なパワーがあるので、1階にも熱を伝えないと勿体無いので、階段〜薪ストーブ〜吹抜けという、W吹抜けの間にストーブを配置する計画としました。
これにより、空気の流れが一方通行では無く、循環するようにしたという訳です。
キッチンは勿論オーダーメイドです。食洗機はBOSH(独ボッシュ製)、ガスオーブンはベルタゾーニ(伊製)、コンロは国産のガスとIHが組み合わさった製品で、天板はクオーツエンジニアストーンとしました。
東面には連続した横長のサッシュを配置していますので、緑の風景を楽しめながら料理が作れるキッチンです。
この家は、間取りやデザインにもならず、断熱性能のスペックも高く、サッシュはトリプルガラスの樹脂サッシュ、屋根断熱、外壁断熱は現場発泡ウレタン吹付(当社の設計ではこの断熱は標準ですが)ですので、夏冬とも少ないエネルギーで快適に過ごせるようになっています。
更にコスト面での工夫としては、補助金を利用できる部分の活用です。構造材は愛知県産の材料としたり、植栽は名古屋市の緑化補助金にて半額を負担してもらったりとしました。
この家でオーナー様ご家族が、沢山の楽しい思い出を刻んでいのでしょうね。今回ご縁を頂戴しまして本当に有難うございました。これからも引き続きお付き合いを頂きますようお願い申し上げます。
設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所(名古屋)