愛知県の最南端にあります南知多の内海。名の通り内海の千鳥が浜を持つ町ですが、海が近いと思いきや、今回の住宅は海から離れた住宅街です。その住宅街でもひと際存在感を十二分にアピールする、白い外壁と木の組み合わせの立体的なフォルムの美しい住宅。駐車場の軒天・目隠しのルーバーは木目の美しい杉。その優しいデザインに通りがかりの人が足を止めて見ていかれることもあるそうです。
計画的に配置されたされた窓やルーバーで、外部からプライバシーを守る目隠しをしつつも、光を屋内に取り込み、空気感いっぱいの空間構成になりました。室内も白を基調としたシンプルな作りとなっており、木の床がアクセントになっています。そして、2階にあるこの家の「顔」とも言えるオーダーキッチン。こだわる部分と、こだわらない部分がはっきりしたメリハリの効いたシンプルで美しい、かつ機能性も十分に考えられてた賢いキッチンです。今回は大容量のAEGの食洗機を備え付けたので、面倒な洗い物もサクサクと楽になりそうです。
また2階のキッチンからは外につながる外階段となるサービス階段があり、2階リビングのウィークポイントである生ゴミの処理が、屋内を通ることなく直接外に捨てることができるようにスマートな計画としました。
建設が決まった時はお腹の中だったお子様も家が出来上がる頃に産まれ、家と同じ歩調で成長していくのであろうと考えると、とても楽しみにです。
設計監理: アイシーエー・アソシエィツ一級建築士事務所(名古屋) 撮影: 加納準