CASA VOGUEの古書から学ぶインテリア


時代を経ても輝き続ける空間を目指して

2017.03.27

CASA VOGUEの古書から学ぶインテリア

VOGUEと言えば、ハイファッションの最先端を行く雑誌のひとつとして知られるファッション・ライフスタイル雑誌であり、主に女性向けとされファッション、ライフスタイル、デザインなどのテーマに関する記事を全世界的に発信しています。そして、今回ご紹介するVOGUEは、その中でもCASA(ラテン語系の言語では「家」を意味する)に絞ったテーマで発行され続ける人気の雑誌です。

僕が若い頃は、洋書は購入する書店も、仮にあっても在庫数も少なく、取り寄せるにも時間と金額も相当掛かり、欲しい書籍を購入することがとても大変でした。

しかも書店の店頭にある洋書は、ほぼビニールが被せられ中身を確認することもままならない…そんな時代であったと記憶しますが、現在は世界中の情報を自宅に居ながら調べれ、また購入も簡単にできる便利な世の中になりましたね。

という事で、ここ最近、現在発行されている書籍のみならず、少し古い洋書を手に入れ、インテリア(内装・家具・調度品)の研究に暇さえあれば本を眺め、趣味と実益を兼ねた勉強を愉しんでいます。

・baxter

そんな中、1980年代から90年代に発行されたCASA VOGUEを十冊程度手に入れました。ほとんどが家具や家電メーカーなどの広告ではありますが、その広告の写真の出来具合が素晴らしく、今でこそ日本国内に輸入され知られるようになった高級家具メーカーや、ミラノサローネのレポートでしか知らない、まだ実際を目にしたことのないメーカーなど、一ページ一ページ捲る度に感動と歓心の連続で、一冊軽く流し読みをするだけで軽く1時間ほど掛かるぐらいです。

この古いインテリア雑誌を眺めていて、特に感じることは、全く古さを感じないこと。むしろ、際立つ美しさは、この豊かな時代よりも素敵だと思ってしまうことです。

これはインテリアに拘わらず、大好きな車の世界でもすですが、合理的な生産体制によるシステムが大きく変わったことにより、デザインや素材は勿論のこと、製造ラインを意識したであろう製品は、美しさの輝く期間が短期になっているように感じます。インテリアや車に限らず「現在の女性もそうだ」と言ったならば、僕はこの世に生かしていただけないことになるでしょうから、あくまでモノについて限定しますが。(笑)

・Minotti

最後に、弊社のコンセプトテーマである、健康的な暮らしを気持ちよく、心よりリラックス出来るのは、ヴィンテージ&ラグジュアリー感に包まれた空間ではないかと提唱しておりますが、それらの裏付けは、このような古いインテリア雑誌や、建築雑誌も含め色々なモノから時代の変化を感じ取っているからだと、自信を持って提案しております。時代を経ても変わらず輝き続ける空間をこれからも研究していきたいですね。

では、忙しく慌しく意味の有る無し関係なく沢山の情報が飛び交う時代だからこそ、少し頭を休ませて古い雑誌を片手にノスタルジアになってみませんか。そうすると、自身の住まう空間は、優雅に、豊かに暮らしたいものだと感じるはずです。じゃあ