2020.06.30
今回の横浜市「元町の家」の基本設計打合せは、遥々遠い中、横浜よりオーナー様ご夫妻にいらして頂きました。今回の計画地は高台の上で、魅力的で素晴らしいロケーションでありながら、とても歪(いびつ)な形状であり、敷地形状がまるで生き物のように刻々と変わる(今は決定しましたが)設計者としては、とても難しいパズルを解くような感覚になり、まるで設計能力を試されているような敷地であります。
法的条件も色々と制約があり、一つ一つ潰しながら、この土地に相応しいデザイン、オーナー様のご希望に沿ったプランになったと自負しております。二日間にわたる設計打合せの一日目は、「素材編」です。デザインと素材の関係はとても深く、「このデザインにはこれ」とか「その素材にするなら形状はこれかな」とか非常に複雑な考えで決めてまいります。まだ最終決定ということではありませんが、設計者とオーナー様のベクトルを確認するという意味でご提案をさせて頂きました。
外壁、内装など一軒の家で決めなければいけない項目はとても多く、わからなくなることもあります。悩んだ時に困りますので、今回のプロジェクトで大きなテーマを決め、そのテーマの枝葉として各部屋などにサブテーマを決めていきます。そうすると方向性が決まっていきますので、ちんぷんかんぷんなインテリアにはなりません。
そんなお話もさせて頂き、二日目にはプラン(平面図)もほぼほぼ決まりました。次回は正確なCAD図面と、建築模型を用意して、横浜で打合せを予定しております。とても楽しみです。