志摩市「迫子の家」リノベーションの実測


海を見下ろす高台のロケーションハウス

2021.06.30

志摩市「迫子の家」リノベーションの実測

名古屋から約160kmのところにある志摩市浜島町。名古屋高速〜東名阪自動車道〜伊勢自動車道経由で約2時間程度の距離は、遠すぎず近過ぎず、ドライブ気分で行くには丁度良い移動時間です。

伊勢志摩は、2016年に開催された伊勢志摩サミット以降、次から次への新しい施設が誕生し、リゾート地として盛り上がっていくのかなと思っていた矢先に、コロナによる自粛社会、また経済活動停滞となり、あの勢いは衰えましたが、最近ニュースでも取り上げられている「ヴィソン」という国内最大級の商業リゾート施設が完成しまして、再び注目されている伊勢志摩です。

そんな志摩に、別荘として建てられた築49年の建物のフルリノベーションの仕事です。構造的にはしっかりしていますが、それ以外はやはり築49年ですので、かなり傷んでいる状況です。

写真でもわかるように、ドーム形状のユニークな建物はカナダ材を使ったカナディアンレッドシダーハウスと言われる建物でして、ドーム形状なので外壁から屋根の区別は無く、湾曲した梁で支えているアバンギャルドな建築です。

この古い建物をどう蘇らせるのかは、設計者次第となります。リノベーションに対する私の考え方のベースは「使えるものは使う」そして足し算では無く、引き算でまとめていくという設計スタイルなので、まずは構造以外の部分の引き算から始めたいと思います。

この案件は、空いた時間でのんびりと進めて良いので気楽にやっていきたいと思います。