本日は、空調設備の吊り込みや材料が搬入されたりと納品チェック等がメインです。ほぼ内外装の仕様や色なども決定しておりますので、設計者の頭の中では、既に色の付いた完成形の姿を捉えて監理をしております。
外観のスケッチを写真から起こし描いてみましたが、道路に平行な外壁面、隣地境界線に直角の壁のラインと、微妙に角度に変化があり、「ズレ」がこの建物のアクセントとなっています。工事はとても難しい内容ではありますが、完成した際は、それを感じさせることが無いぐらいシンプルに納まると思います。
2023.12.13
中間検査も終え、年末に向けて諸々と動きが慌ただしくなった名東区「平和が丘の家」の現場です。
本日は、空調設備の吊り込みや材料が搬入されたりと納品チェック等がメインです。ほぼ内外装の仕様や色なども決定しておりますので、設計者の頭の中では、既に色の付いた完成形の姿を捉えて監理をしております。
外観のスケッチを写真から起こし描いてみましたが、道路に平行な外壁面、隣地境界線に直角の壁のラインと、微妙に角度に変化があり、「ズレ」がこの建物のアクセントとなっています。工事はとても難しい内容ではありますが、完成した際は、それを感じさせることが無いぐらいシンプルに納まると思います。
・設計期間中は諸々変更がありましたが、これが最終形です。
内部空間もその「ズレ」が色々と絡みあうので、とても面白い空間となります。弊社の設計では、これまでにも積極的に「ズレ」を意識した設計を取り入れてきました。敷地の形状が複雑であったり、南(太陽方角)に角度を合わせたりしたズレや空間に広がりを齎す為であったりと理由は様々ではありますが、実際工事は本当に大変であります。
基礎、構造材、外壁、板金と直角に納まりませんので、狂いの無いデリケートな寸法での精度が求められます。
つまり、工事業者の方には申し上げにくい事ですが、このような「ズレ」のある現場は、ある種の緊張感があり、いつもと同じパターンでは無い工事であることを暗示してくれます。ですので、精度の高い工事が全体的に行われる可能性がとても高くなると思います。(そう信じています)
・現場では職人同士がプチミーティングを頻繁に行います。
現場に足を運ぶと、待ってましたとばかりに職人さん達から質問や意見交換などがあり、とても色々なことを考えて頂いていることが伝わり嬉しくなります。設計者、施工者、オーナー様が三位一体となり同じベクトルを向きながら進めていくことが、ごく当たり前のようですが、そういう流れにするには皆様が努力をしなければなりません。
難しいことを面倒がらずに向き合う姿勢がすべての事を成功に導く原動力となります。慌てず焦らず納得できる方法で頑張りたいですね。