プレゼンテーションをするにあたりクライアントから欲しい必要な情報として、土地の場所や形状と欲しい間取りと住みたい家のイメージと予算だけ。たったそれだけ。
その情報をベースに法的な情報を入手し、予算とグレード感を考えてボリュームを弾き出す。その答えが出たボリュームに題してイメージを膨らませながら、プランやデザインを考えてまとめる。かなりザクッとした流れですが、大体そんな流れでやっています。
どのタイミングで、それぞれのクライアント仕様の暮らしの提案ポイントを入れるのかお知りになりたいと思うので、それについても話すと。実はそれはクライアントと初めて会った時に感じるインスピレーションなんです。例えば、この方は緑や水庭を受け入れてくれ、楽しんで暮らすだろうとか、リビングでゆったりと優雅に暖炉の炎を眺めながらお酒を愉しむとか。この部分は、機能性を抑えた上での大事な要素です。
だから、うちの会社の設計者それぞれが、その感性で感じるポイントが違うのでプランやデザインに影響されます。と言っても同じような価値観で集まった設計士集団なので、それはそれで一つの考えとして、クライアントも含め社内でも尊重し理解しながらやってますので、僕から見ると新鮮に感じる事もしばしばあって楽しいですが。つまり答えが出ない比較になるので。
僕の場合は、自分自身が好きで提案したいポイントとしてのキーワードは、ヴィンテージ感、ラグジュアリー感、緑、水、炎です。なので僕が担当する案件の大きくは上記のキーワードが入っていると感じています。それを頭に入れて完成写真をご覧になって頂くと、うちの会社の誰が担当したのかクイズが出来るかも知れませんね。