炎と暮らす


暖炉の魅力を提案する建築設計事務所

2016.04.18

炎と暮らす

弊社設計の建物でもかなりの数の暖炉を設置しているぐらい、炎のある暮らしは、建築設計事務所に家づくりを依頼される方にとっては割とスタンダードな考えではないかと感じてる。

一言で暖炉とっても、色々なスタイルがある。まずは、建築的に煙突を設けて炉台をつくる、いわゆるサンタクロースが煙突を通してプレゼントを子供たちにもってくるやつです。次に薪ストーブです。これも鋼製と鋳鉄製と大きく分けてふたつ。(石製とかもあるとか)弊社の完成写真の中で最も多いのが、この薪ストーブです。

そして次は、ここ最近人気のあるペレットストーブ。薪ストーブは字の如く、薪を燃料に使う暖炉であるが、ペレットは木片チップを燃料とするため、その調達は比較的安易で手間もかかりにくい。犬のペットフードが入ったような大きな袋詰めにしてインターネットでも注文できるから燃料に困ることは無い。

そして、より簡単に安全に炎を愉しめ、かつデザイン的にラグジュアリーなスタイルの暖炉が、エタノール暖炉であります。

弊社の関連企業がエタノール暖炉の輸入販売をやっているので、そこばかり書くと、なんとなく宣伝めいた内容になる。なので、割と公平に文章を書くつもりですが、エタノール暖炉の素晴らしさは、炎の揺らぐ美しさと、導入が非常に簡単でありコストも安いというメリットがある。まあ、実際その素晴らしさに惹かれて始めた訳だから、褒める内容になってしまうけどね。笑

しかし、デメリットも当然ある。まずは、バーナー(燃焼部)がタンクとなっているので、燃料供給をしようと思うと、一度火を消して燃料(液体)をタンクに入れなければならない点と、熱カロリーが、薪ストーブやペレットストーブと比較すると低いところでしょうか。それでも温暖なこの地域では問題にならないぐらい暖かいですが。

それぞれのメリット、デメリットを考えながら自分にとっての“炎”を上手くチョイスして欲しいですね。やはり、人間の暮らしの中には炎は不可欠でしょう。じゃあ

※写真は全てエタノール暖炉