富山市「造園家の家」現場監理


下道延々と往復550kmの旅

2017.04.19

富山市「造園家の家」現場監理

全国的に春の荒しとなったこの日のミッションは、名古屋〜富山往復550kmの旅です。いよいよ仕上げ工事に入った富山市の「造園家の家」の現場監理と、4月末地鎮祭、施工請負契約の目標で色々と調整をしている高岡市「泉の家」の施工会社との最終打合せに行ってきました。

今日の足は、ここ最近乗り過ぎていて少し休ませてあげているRANGE ROVERに代わり、ALFAROMEOです。以前にこのALFAROMEOについてBlogにてご紹介したことがありますが、今から26年前の旧車ですので、一日でこの距離を走らせることは負担を掛けてしまうのであまり良くはありませんが、今回はスパルタです。笑

名古屋を出て、岐阜の山間部にかかる辺りで片道一車線になるのですが、その辺りから徐々に桜や新緑など…美しい自然を感じるポイントになるので屋根を明けて春の柔らかい日差しと新鮮な空気を嗅ぎながらのドライブです。

高速道路を使えば約2.5時間で到着する富山ですが、曲がりくねった下道の山間部ということで、倍の5時間掛かって現場に到着しました。

丁度、お昼休み中で左官屋の職人さん達がお弁当を召し上がっている時でしたが、僕の顔を見ると同時に、「この左官難しいですよね〜」と、今回建物の随所にスペックしたベルギーの左官「モールテックス」の施工の大変さを猛アピール。はい存じております。笑

このモールテックスの特徴は、左官の鏝で仕上げた時の斑(ムラ)がづばり仕上げとして表れることと、名の如くモルタルのような質感の味わいのある仕上がりとなり、僕の案件では多く採用をしています。

沢山ある色のラインナップも魅力的で、既存の内装や家具など…用途と下地をを選ばないのも魅力のひとつです。今回はLDKと和室の壁面と、サニタリー、バスルームの一部を採用しました。

外観はガルバリウム鋼板の特徴を生かしたシャープでエッジを効かせたデザイン。この傾斜屋根は一年中吹き荒れる強風対策なのですが、遠くに聳える立山連峰の山並みとのマッチングも意識したデザインとなってます。

話しをモールテックスに戻しますが、真ん中の写真は塗って(二度塗り)数時間経過した状態です。これが一日して硬化してから番目を変えてサンダーで磨き込みます。そうすると最初に入れた鏝斑が表面に浮かび上がり、まるでマーブルのような仕上がりになり、その上からトップコートで艶(僕の場合は全艶仕上げ)を出して濡れたような雰囲気の仕上げにします。そうすると色も深く濃くなりますので、この渋い空間に合います。

もうすぐ始まるゴールデンウィークの前に全て終えて引き渡しをと…願っていますが。以上、のんびりとした現場からでした。じゃあ