瑞穂区「岳見町の家」表面波探査法による地盤調査


表面波探査法とサウンディング試験の違いは

2020.08.28

瑞穂区「岳見町の家」表面波探査法による地盤調査

平面プランがほぼ決まりつつあります瑞穂区「岳見町の家」。今日は地盤調査を行いました。地盤調査と一言でいっても大きく分けると、表面波探査法と、スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)とあります。

表面波探査法は地面をゆらして、その“ゆれ”の伝わる速さにより、地盤の硬軟を判断します。 データの変化から、地層の境界を判別し、各層ごとに支持力がどのくらいあるかを調べる方法で、SS試験は先端がスクリューになったロッドを回転させながら、25cmごとに地面に貫入させていきます。 

この回転数により、地盤の硬軟を判断する方法です。25cmごとに地盤の支持力がどのくらいあるのかを調べる方法です。

地耐力判定に関すると、表面波探査法は、まず層境界を判別し、それから各々の層の支持力や沈下特性の計算を行います。これに対して、SS試験(スウェーデン式サウンディング試験)は層の境界を測定時の回転数はもとより、音やロッドに伝わる感触といったもので、 層境界を判別します。

これはある程度の経験を積んだ技術者であれば可能なことです。しかし、地盤によっては、経験者の方でも判別が困難な地盤もあります。「各層が各々どのくらい変形する」というのが沈下量の考え方なので、層境界をおさえなければ、地耐力の測定は難しいということになります。

正確なデータを取ることが本来の主旨ですので、よって、弊社では表面波探査法による地盤調査を(木造住宅の場合)行っています。デメリットは調査コストが高いということでしょうか。

名古屋市内でありながら、まるで別荘に暮らすような雰囲気のA邸。外観、内装などのデザインだけでは無く、地盤を含めて安心して暮らせる家づくりをこれからも取り組んでまいります。