海部郡「大治の家」プレゼンテーション&設計監理契約の締結


大変長らくお待たせしてのご提案

2021.06.22

海部郡「大治の家」プレゼンテーション&設計監理契約の締結

初めて弊社の「建築相談」にいらっしゃったのは今年のゴールデンゥイーク前の4月末でした。約10年ほど前に購入された分譲住宅(建売住宅)のリノベーションが相談の内容でした。

ひと通りお話を伺いまして、私が出した答えは「設計不可」。色々な提案が聞けるのではと?期待をして来て頂いたお客様には、かなり酷な話で胸が痛みましたが、出来ないものは出来ないと正直に申し上げました。

理由は構造的に非常に難しい事。仮に大規模な改装で構造をクリアーしたとしても、その工事内容と価値(工事金額)が不経済過ぎて、大金を出してやる内容では無いと説明を致しました。お客様と自分と被らせ、設計者の判断と個人の判断と脳の中で行ったり来たりしながらの説明でした。

その後、何度もお越し頂いたりメールでのやり取りなどをし、沢山ある選択肢の中で最終的に決断をされたのは、お持ちの土地に新築を建てるという、究極の答えでした。

本当にその答えが正しいのか否かを、再度お客様と確認打ち合わせをするなどして、慎重に事を進めていました。

家族皆の賛成という事を伺い、であればという事で、敷地を確認に行き、簡単なエスキース案を見て頂き、この流れで進めたいとのご依頼を頂きまして本日を向かえました。

この家は1階が鉄筋コンクリート壁式構造。2階は木造在来工法の混構造(ハイブリッド建築)となります。

生活空間は2階に集約をし、まるで平家建ての住宅に住んでいるような中〜外の繋がりと広がりを重視したプランニングとしました。採光通風は確保した上で、外部からは生活が覗かれないように細かなルーバーを設け、大きなガーデンテラスのある家となります。

LDKは4Mオーバーの高い傾斜天井に、ダイニングテーブルとキッチンの一体型のオーダーメイド。

キッチンのバック収納も生活感が出ないように、造作にて仕上げる予定です。またリビングのリラックスコーナーに設置するエタノール暖炉は、炎越しに中庭の緑を眺められ、まるでリゾートホテルか別荘で暮らしているかのような空間となります。

美しさを追求するだけでなく、家事動線も十分考え抜いたプランとなります。キッチン、パントリー、ランドリールーム、洗面脱衣室と、綺麗な表動線とは異なる裏動線を配し、生活感を出さない工夫を随所に取り入れました。

今日は、あくまでプレゼンテーション(ご提案)ですので、オーナー様の希望内容と一致する部分や、そうじゃない部分などがあると思いますが、これから色々と打合せをして、より質の高い空間づくりになればと思います。

ラグジュアリーに暮らす。そのようなコンセプトを掲げている建築設計事務所として、お客様が驚くような仕掛けを盛り込んだ内容にしていきたいですね。海部郡「大治の家」スタートします。