早速、薪ストーブの前にお客様が座られ、ランチを召し上がったり、珈琲を飲まれたりと、とてもリラックスした雰囲気で過ごされていました。
火を灯さないと、ただの大きな鉄の箱ですが、火が入るとまるで見違えるような表情となり、見事なまでの変わりようです。
便利なものが簡単に手に入る時代の中で、この薪ストーブというものは、まさにそれとは逆行した流れの中に存在しています。
2021.11.26
今年も早いもので12月になろうかとしています。毎年「薪ストーブ」の火入れは12月を迎えてからですが、今年は少し早めに火を入れることにしました。
ここ最近、随分と少なくなったとニュースで流れている新型コロナウィルス感染症。まだまだ油断禁物と、1階の店舗ドアなど開放をしていますので、エアコンだけの熱では暖まりませんので早めの薪ストーブとなった訳です。
早速、薪ストーブの前にお客様が座られ、ランチを召し上がったり、珈琲を飲まれたりと、とてもリラックスした雰囲気で過ごされていました。
火を灯さないと、ただの大きな鉄の箱ですが、火が入るとまるで見違えるような表情となり、見事なまでの変わりようです。
便利なものが簡単に手に入る時代の中で、この薪ストーブというものは、まさにそれとは逆行した流れの中に存在しています。
*nu bldg.1Fの薪ストーブ(クッキングストーブ)
大変なのは燃料となる「薪」の調達です。以前は外の駐車場でスタッフと一緒になって薪割りをしたものですが、今は電話一本で運んでいただいています。先日、薪を配達していただいた時に会話を交わしたのですが、「今年はこれで終わりです。売り尽くしました」とのこと。
詳しく話を聞くと、薪販売の大手さんが辞めたという事、またコロナ禍で自宅で過ごされる方が増えたのと、そしてこの時代だからこそ本物の炎を求めて、薪ストーブを導入する方も増えたとかで、今年の薪は早くも無くなったとのことでした。
無くなったからといって、木を切れば直ぐに薪ができるという訳ではありません。一年じっくりと時間をかけ、木の内部の樹液(水分)を乾燥させなければなりませんから。
そう思うと、一本一本の薪がとても貴重で大切な存在に思えます。この温かさが皆様の心と体を温め、リラックスした時間を過ごして頂ければと。
写真は先日、完成をしました三重県志摩市の「迫子の家」のリビングの風景。陽が沈み、空と眼下にある海。それぞれの色が紺碧色に変化する時間に、炎と照明の色がとても暖かく、優しく、懐かしく感じる大好きな時間帯の写真です。
*志摩市「迫子の家」の薪ストーブ
スマートフォン一つで何から何まで対応してしまう世の中ですが、こうやって少し手間をかけるという行為が、人間としての機能を保ってくれるのではないかと炎を見つめながら思いました。
是非、nu bldg.の1階にいらしてくださいね。