週末はセカンドハウスで暮らす(第一話)


新しい生活スタイルのご提案

2022.05.01

週末はセカンドハウスで暮らす(第一話)

コロナ禍と言われたのが2019年末でしたので、何だかんだで早くも2年以上が経過しました。この期間に私達の生活スタイルは想像以上に大きく変化しました。

いつものように電車や地下鉄に乗って通勤をし、ランチは職場の近くの食堂で済ませ、仕事終わりには仲間と軽く居酒屋で一杯。そして電車で帰路に着く。 

ついこの前までは、当たり前のように過ごしていたスタイルが、まるで過去の夢の出来事に感じてしまうぐらいの感覚となりました。

人は外に出なくなり、出たとしても最低限の時間で用を済ませ、会話も極力控え家に籠る日々です。そういった事もあり、「お家時間満喫生活」のような新しいスタイルへと移り、家の中をより快適にしたいと考えられる方からのリノベーションやインテリアコーディネートのお問合せも多くなっています。

しかし、生活基盤である家である以上、それには当然限界があります。カフェのようにしたいと思われても、そこはLDKです。ホテルのような寝室みたいにと言っても眺望も大きさも全く異なります。

現実の生活を過ごす空間において、全く異次元な理想の空間を設けるのはとても難しいことであり、仮に内装材や家具をそれなりに揃えたとしても、その満足度は一時の気休めにしかすぎません。

そこで、以前よりブログ等で機会があるごとにお話しをさせていただいていますが、ワーケーション的な空間を本宅とは別に、別荘(セカンドハウス)所有をしませんか?という投げかけ提案が今回のコラム(第一話)です。

別荘という単語がとても贅沢で、お金持ちしか所有できないとイメージをしてしまい、自分には無理だと勝手にそう思ってしまいがちですが、実際はそうでもありません。自宅やマンションをリノベーションする同じ予算で別荘を所有する方法も実は存在します。

別荘を持つ方法はいくつかの方法があります。土地を購入して設計を行い、新築で建物を設ける方法。まさに王道です。当然、満足度は高くはなりますが、コストと時間がとても必要になります。今回のコラムではこの方法は、新築で自由ですので省略します。

次に土地付きの中古別荘を購入し、それをリノベーションする方法。今回、ご提案したい内容はこの方法です。では、どんな案件があるのか、私が調査した内容をざっと説明します。

中古別荘が建つ場所(エリア)によって内容は大きく異なりますが、「別荘地」は一般的に、そこを管理する管理会社が日々の生活基盤(インフラ)を担うことが多く、毎年必要となる固定資産税とは別に管理費が発生します。

そもそも山を開発をし、私道や水道、電気などを引くなどの大規模な工事を行なった訳ですので、それも含めて管理費として納めることになります。よく言われているのが、維持をするだけの固定費が高いとか、売却したくても売ることは難しいとかです。

大手不動産企業が開発した別荘地ですと、年間管理費が20万オーバーとかはザラにあることで、温泉権利付きとなると更に金額が上がります。分譲マンションの管理費、修繕積立費などと同じ感覚で、別荘の利用の有無など関係なく掛かりますので、仮に20年保有したとすると税金、光熱費とは別に固定費約400万円が消えてしまうということになります。 このように開発された管理地は固定費が必要以上に負担となるので、仮に安価に購入できる案件があったとしてもあまりお勧めできません。

更に掘り下げて話を進めさせていただきますと、今回のコラムでのお勧めする別荘所有のスタイルは、「一般地」に立つ中古住宅を取得し、思いのままにリノベーションする方法です。

一般地というのは、管理されていない別荘地という意味です。管理費などは当然ありませんので、普通の家と同じように水道費、電気代、ガス代などの光熱費と税金面では固定資産税(このような場所はかなり低額です)が土地と建物に毎年かかります。

つまり、管理されている別荘地の管理費の一年分だけで、一年間の光熱費や税金相当になりますので、維持費は、そういった別荘地の約半金のぐらいが一般地との差となるでしょう。

別荘地での「売却したくても売れない」。その原因は、繰り返しとなりますが、やはり管理費という名目の固定費の高さです。別荘を利用してもしなくても所有しているだけで掛かる費用ですので無駄と言えば無駄です。しかし、道路がいつも綺麗に保たれていて、ゴミ出しもいつでも大丈夫なので、管理費を払ってもいいから、しっかり管理されている別荘地に家を持ちたいという方であれば問題は無いと思います。

では、一般地に建つ古い建物とはどんな場所なのか、またどのような建物をベースにすれば良いのか、リノベーションでどこまで出来るのか、などなど建築設計事務所サイドから考察した内容を、個人的な経験、感覚ではありますが次回の第二話にてご説明します。