久しぶりの設計コンペティションに参加をしました。


4社で競う

2022.06.18

久しぶりの設計コンペティションに参加をしました。

弊社の通常の受注は、お客様から「ご指名」を頂き設計監理の注文を頂いていますが、今回はコンペティションによる受注となりました。コンペティションとは、複数社で競う設計競技でして、このような設計参加は、社歴22年、400件の実績を振り返っても6回程度しかなく、久しぶりの参加となります。

過去の成績は2勝4敗とコンペティションには滅法弱い企業体質のようですが、今回は4社での競争に見事に勝利致しました。(そのうち1社は棄権)

建物の用途は、三重県桑名市のとある企業(製造業)が製造する「モノ」を一般の方々に広く知ってもらう機会を設ける為の施設です。

平たく言うと、「体験工房」です。建物自体はとてもコンパクトで17〜18坪程度の平家建て、構造体は木造在来工法をご提案いたしました。

コンセプトは、この企業の扱っている製品をモチーフにしたいと思い、当初のエスキース段階では計画はしましたが、それを具体化するには読めないコストと手間が掛り、実現性を考えると難しいと諦め、今回は素直に施工が出来る案としました。(他社の案は一切見れないので少し気になりますが…)

・手描きの外観パース

前面に出したのは、弊社の設計コンセプトである「ヴィンテージ&ラグジュアリー」なスタイルです。コンパクトでありながら、要所要所にヴィンテージ感溢れる材料や、素材の組み合わせによるラグジュアリー感。いつものシャープでエッジを効かせた納まりです。

安定感のあるデザインと味わい深く親しみのある「凛とした」表情を意識してデザインをしました。内部は多目的に使用することを念頭に、フレキシブルに変化ができるよう、極力シンプルにし、弊社のデザインや考え方を最大限に提案をしました。

このコンペティションの審査方法は、とても民主的なスタイルで、社員一人一人の投票で決まりました。社長も一票、若手の社員も一票とのことのようで、結果は弊社の案が賛成多数との情報を頂き、とても嬉しく思っています。

さて、コンペはコンペで終わりましたので、これからは、本格的な設計に移る前に、提案プランをベースにブラッシュアップしていきたいと思います。

久しぶりのコンペ勝者という事、更に久しぶりの三重県での仕事ということもあり、皆様に喜んで頂けるよう頑張りたいと思います。進捗状況は、このブログにて報告致しますので、どうぞお楽しみに。

↑コンペ資料に添付した弊社過去実績の類似性のある写真