名東区「平和が丘の家」上棟に向けて


設計監理契約より4年、工事着工より4か月経過

2023.10.21

名東区「平和が丘の家」上棟に向けて

実は、この名東区「平和が丘の家」の設計監理のご契約を締結させて頂いたのが平成元年(2019年)6月。4年以上前に設計がスタートしました。

これだけ時間を要したには理由がありまして、当初の設計内容の見直し(規模を大きくする)、構造体の見直し、見積り、再度設計内容の見直し(規模を小さくする)、再見積り、再調整と大きく内容が変動しまして、ようやく今年の5月に着工をいたしました。

着工後も、既存の擁壁の基礎形状がが事前に頂いていた設計図書と異なり、計画建物の基礎と干渉することが判明したりと、順調とは言えないスタートではありましたがが、それらを全て解決をし、ようやく来月の初旬に上棟を迎える運びとなりました。

・最終案の時のスケッチ

この建物は地階(道路から見ると1階)が鉄筋コンクリート造、その上に木造在来工法の2層を積み上げた、3層構造の建物になります。敷地形状として既存擁壁が全面構築されているのと、鋭角な形状の部分もあり、その敷地形状を無駄無く使う考えでの設計ですので、自然と建物の形状も複雑になっております。

元々、山を切り開いて開発された土地ですので、それなりの高低差もあり、その難易度は高い建物になりました。

建物の内容としては、地階の駐車場は3台のガレージ、そのまま家に入れるように階段室があり、1階はメイン玄関、シューズクローク、水回り(浴室、脱衣、ランドリールーム)、トイレと、大空間のリビング・ダイニング・キッチンという構成です。

・工事着工時の現場

2階は、主寝室と個室二部屋、ワーキングスペース、トイレ、収納などなど、この階は完全なプライベート空間となっております。設計変更で、かなり規模を小さくしましたが、それでも大きい建物になっています。 

外壁の構成としては、地階部分のコンクリートは、杉板型枠のコンクリート打ち放し仕上げ。木造部分の外壁は、SOLIDOとジョリパット鏝押え。弊社定番の仕様です。

軒天は準防火地域なので天然木は認定の関係で使えませんので、羽目板風の材料と、建物形状が複雑な分、仕上げ材料を絞って綺麗に構成できるよう配慮しました。

完成予定としては、来年の3月。内部の仕上げも凝った材料や造作家具、オーダーキッチンなどなど、とても時間の要する工事となります。全体的な印象として、男性的でシャープな外観となると思いますので、どうぞ楽しみになさってください。また機会がありましたらブログにて進捗をお伝えいたします。

・採用を検討中のサンプル

 

・基礎配筋の様子

杉板型枠

・地階駐車場