今でこそデザイナーズマンションとかクオリティの高い賃貸空間が増えましたが、やはりまだまだ賃貸住宅というと、オーナーサイドの利益性を追い求めて、住む側としては特に豊かな空間を期待できる訳も無く、ただただ我慢して住む…というのが多いと思いますが、今回のこのプロジェクトは全くそれとは異なります。(なのでお請けさせて頂いたのですが)
なんとテーマはリゾート。リゾートと一言で行っても海や川や山など色々なスタイルがありますが、ここはずばり「森に暮らす」的な山の別荘建築的な要素を取り入れた計画になるようペンを走らせて考えました。
歪な台形のような形状の敷地は、一般的にデメリット性が多く語られますが、その形状を逆手に取って、2棟の配置を意識的に不規則(ランダム)し、それぞれから視線が通らないような工夫と、その建物の間に豊かな緑のゾーンを配置し、街中でありながら、また賃貸住宅でありながらリラグゼーションを感じ、ホスピタリティに溢れたこれまでに無い賃貸住宅になるのではと、これから設計を始めるにあたり設計者の僕自身もワクワクしております。