出張は決まって車での移動。早朝なら山から昇る朝陽や、夕方なら海に沈む夕陽だとか…車ならではの風景を楽しんでいる。移動という時間、空間は僕の生活の中でかけがえの無い時間の過ごし方で、もし仮に公共交通機関のみで移動しろと言われたならば、多分 出不精になるのは間違いないだろうね。
そんな毎週毎週大移動の生活なので、家族からまたお客様や友達から食事について色々と心配を掛けているらしい。なので今日は、心配無用と言わんばかりに食事について少しお話を。
移動から移動となると手っ取り早く簡単に済ませる食事が定番となっている。つまり高速道路のサービスエリアや一般道なら道の駅のようなところでの食事。 あぁ可哀想に…と決して思わないで欲しい。何故ならば自らがそれを好んでいるから。時間や気持的に余裕があれば御当地で有名なレストランやビストロに行くことも稀にあるが、実はそれらを食べて本当に美味いと思った事が無い。
手の込んだ調理にデザインされた盛り付け、それに相応しい値段…素晴らしいことなんだけど、僕の心の中では何かが違うと前々から違和感を感じていた。つまり、それらに感じたのは、この場所、この時間に食べなければいけないと言う感じがしない事と、何となく料理に感じる「背伸びした感覚」だと思うようになった。
与えられた時間に、決して贅沢じゃない食事を頂く。美味かったかどうかは、食材や盛り付けの良さじゃないところに満足感を感じる自分であるという事を認識する次第だ。厨房で元気な笑顔で作ってくれる地元のオバちゃんの「気取らない美味さ」の料理が僕にとっては最高なんだろうね。(愛情をもってオバちゃんと表現してますので) さて、お客様と僕の夢を運んでまた出張に行きますか。元気なオバちゃんとお客様の笑顔を見に。じゃあ
冷やし漬丼
豚角煮焼きそば
高山ラーメン(焼豚麺)