ユニークな存在のB&B ItaliaのVintageアームチェア


80年代のアントニオ・チッテリオのデザイン

2017.03.16

ユニークな存在のB&B ItaliaのVintageアームチェア

今回のBlogで古いイタリア製家具のご紹介は4回目となります。前回、前々回と同じく、イタリアの名門であるB&B Italiaのヴィンテージ家具をご覧頂きますが、皆様どうでしょうか?この可愛くユニークなデザインのアームチェア。製造年は1980年から1989年ですので、今から28年から37年前ということになります。

直線的なデザインの背板からニョキッと突き出した円筒のアームに、背板とは対照的に円の形状の座面。素材は全てイタリアらしく丁寧に鞣された革。デザインしたのは、今でこそスーパーデザイナーとなったアントニオ・チッテリオ(Antonio Citterio)です。

nu bldg.の2階で運営しておりますフィッネスジム「Fit Vita」のマシンも彼のデザインによる製品ですので、新旧様々なチッテリオのデザインがご覧になれる珍しい場所かも知れません。

チッテリオは1950年生まれですので、この製品は30歳の時にデザインしたチェアということになります。どうでもいい話ですが、ちなみに僕は1966年生まれですので、このソファーが世の中に出た時は、14歳(中学2年生)かな。当時は家具や建築、空間とかよくわからなくて、あまり興味はありませんでしたが。笑

この時代の家具のデザインは四角と丸を組み合わせた幾何学的なデザインのものが多く、最近になって初めてこの椅子を見た時、80年代とすぐにわかりました。好みの別れるこのデザインのアームチェアはインテリア的にとても難しく、あまりにも強い存在感に、全てを飲み込んでしまうような雰囲気が漂っています。

しかし、存在感が強いだけに、置いて見るだけの”オブジェ”としての役割もあります。全貌がご覧頂き、また座って頂けるよう、Fit Vitaとnu salonの共通のロビー空間にレイアウトしました。

同シリーズ

Antonio Citterio

話を少しシフトしますが、新築住宅を持たれて家具を揃えようとすると、多くの方は新品となります。なぜなら新築住宅ですから中古なんかはどうも…という考えや、新品は安定した供給が出来ますので購入のし易さもそうです。

しかし、新品がいいやとB&B ItaliaCassinaなどのイタリア名門メーカーのクラスで家の中の家具を揃えるとなると、ざっと少なくても1,000万を超える出費になります。そのような方も一部にはいらっしゃいますが、一般的には現実的には難しいですよね。

よく使う家具は、そこそこの金額の家具を新品で購入して、アクセント的な家具を、時代を経ても品質的にもデザイン的にも魅力に溢れるイタリアヴィンテージにされるのもいいかもしれません。

たった一脚のヴィンテージの家具が、新築空間独特の緊張感ある空気を円やかにし、よりリラックスが出来る居心地のいい空間に変化させるパワーがあります。

そういった意味でもこのように“ヴィンテージの家具を空間に配置する”というスタイルを弊社のインテリア定番スタイルにしたいと考えています。

具体的には、ベッドルームの片隅に置く、寝る前に読書をする為の一人掛けソファーや、玄関ホールに靴を履いたり脱いだりする時に使うスツールとか、ダイニングチェアの一脚だけヴィンテージにするとか、色々と可能性が拡がります。

弊社では、メイン業務の設計監理の付帯サービスとして、家具、カーテンやオーディオ、インテリア小物、アート、家電製品のチョイスまでトータル的な建築キュレーションを行っておりますので、このようなヴィンテージファニチャーの提案もさせて頂いております。現在お住まいの家で考えていらっしゃる方は、インテリアコーディネート業務を致しておりますのでお声を掛けて頂ければご提案させて頂きます。

さて、年々状態のいいイタリアンヴィンテージファニチャーが少なくなってきましたので、 世界中の情報にアンテナを張ってコレクションの確保に努力をしたいですね。nu salonには沢山のヴィンテージファニチャーが置いてありますので、ご興味のある方は一度いらしてください。じゃあ

↓ nu salon collection