健康でいて、心よりリラックスできる空間を目指して


Wellness Lifestyle in Living

2017.02.28

健康でいて、心よりリラックスできる空間を目指して

上写真:Bon Voyage (愛知県名古屋市)

ここ最近、私達のicaaのヒトツのコンセプトとして「ヴィンテージ&ラグジュアリー」というキーワードを多く用い、このブログやお客様との打合せは基より、名古屋本社のあるnu bldg.のサロンをアンテナショップ的に、お客様から目線でご覧になられてもわかりやすく、仕上げやインテリア、家具などを配置し構成しております。

そのコンセプトと平行して提唱しているのが「Wellness Lifestyle in Living」です。つまり「自宅で過ごす健康的な生活」というコンセプトは、毎日の暮らしの中で最も大切で考えであり、何より気をつけないといけないのは健康ということを、強いメッセージを込めて提唱している次第です。

私事ですが、昨年末に突如襲ったアレルギー性の喘息で余儀なく10日間入院をした経験から、それまであまり健康に気をつかっていなかった過去の分も含めて健康に気をつけるようになりました。それもかなり影響しておりますが。笑

その健康を維持する上で必要なものは、運動でしっかりとした肉体をつくること。日々の食事を、適正な量と栄養分を取り入れて、偏った生活にならないこと。そして、心よりリラックス出来る環境や空間に暮らすこと。

そんな思いで設計活動を致しておりますが、前述した「運動、食事、環境」すべてに言えることですが、これらには一般的、または標準的な答えというものが無いことです。

上)KINESIS PERSONAL VISION 下)CROSS PERSONAL ※両製品ともTECHNOGYM

人それぞれ同じ人間が居ない以上、それぞれ「答え」を求めなければなりません。自分にとっての運動とは何か…難しいようで簡単な答えかもしれません。僕の場合は毎朝のGhibliとの森の散歩やFit Vitaでマシーンを使っての筋トレです。運動と同時に精神も解放され、大袈裟な表現ですが、細胞組織が蘇る感覚といった感じです。だけど、皆様同じではありませんよね。

心よりリラックス出来る空間も同じです。全ての方にあてはまる「正解です」という答えを、我々のような小さな建築設計事務所では対応することや、ご提案することは到底無理なことですので、冒頭に申し上げた「ヴィンテージ&ラグジュアリー」な空間が、私達の建築設計事務所として、心よりリラックス出来る空間ではないでしょうか?と投げかけた私達の答えです。

ミニマリズム。つまり、 形態や色彩を最小限度まで突き詰めようとした一連の最小限主義のことですが、弊社でも創業時から少しの間は、このミニマリズムを意識した設計活動を致しておりました。

そういった流行と言うと軽く聞こえてしまいますが、建築全体的な流れ、大きく言うと社会の変化という流れであったのか、当時は四角形の真っ白な豆腐のようで、材料の継ぎ目の無い建築が盛んに行われていました。(今でもですが)

例えば壁や天井、床、外壁など真っ白で継ぎ目の無い空間に、ポツンと家具を配置されたような空間。コンセントやスイッチの位置も使い勝手よりも見えないところに配置するなど、そこに住まう人が快適に暮らす家を設計する立場の私達から見ても、まるでアートの世界に暮らすような、塵ひとつ許されない建築空間だったように感じています。

あれから年齢も重ね、改めて基本に戻りシンプルに「快適な暮らしとは何か?」と日々問いかけ、色々な暮らしの体験を重ねてまいりました。毎日のGhibli(前はRossi)との散歩や、キッチンに立って作る料理、家族と過ごす食後の時間や、沢山の植物に囲まれた庭の手入れなどなど…その生活を重ねてみて、自分なりに出した答えは、ミニマリズムな空間は、なんとも味気無い居心地の悪い空間に感じるようになったという感想です。

どの窓からも庭のあちらこちらに植えられた花木が見え、適量の光量の光が室内に導かれ、使い勝手の良い機能的なキッチンで美味しい料理を作る。出来立ての料理を趣味の良い調度品やグリーンに囲まれた大きなダイニングで戴き、食後はキャンドルや暖炉の炎を眺めながらお気に入りの音楽を聞きながら家族との会話に花を咲かせる。入浴前にバスルームに隣接して設けたホームジムで汗を流し、ゆったりと足が伸ばせる湯船に浸かり、一日のうちに貯まってしまった情報をアウトプットする。そして渋くダークな内装で設えたラグジュアリーな寝室で休む……言葉にするとそんな感じですが、皆様如何でしたでしょうか?ご感想などございましたらお聞かせくださいませ。

最後に。私達icaaは、これからも“Wellness Lifestyle”を提唱し続けてまいります。

最後までお読み頂きありがとうございました。じゃあ