「長久手の家 」工事着工しました。


ひとつ大きな屋根の家(二世帯住宅)

2019.06.27

「長久手の家 」工事着工しました。

昨年の暮れにプレゼンテーションをさせて頂き、基本設計→実施設計→見積り→施工業者決定と進み、ようやく工事の着工を迎えることができました。これからしっかりと工事を見守っていきたいと思います。

この建物は、サブタイトルにあるように「ひとつ大きな屋根の家」である二世帯住宅であります。二世帯住宅と一言でいっても種類は様々です。部屋数が多い同居型二世帯住宅、玄関は一つで水回りのみを分離するスタイル。そして今回は全てを分けた分離型二世帯住宅であります。

設計で最初にイメージしたのが、分離型二世帯住宅にありがちな、外観から上下階でイメージが異なってしまうような形状や、間取りを優先するがゆえに屋根の架構デザインが複雑になり、さも二世帯住宅というのを避けるようにしたいと考えました。

平面的には入隅や出隅を極力無くし、シンプルな正形にして、構造的にも造形的にも力強く、美しくなるようなフォルムをエスキースして考えました。とは言え、1階と2階のボリュームを同じにするということは、とても難しく、通常の単世帯住宅の場合は、LDKのある階(一般的に1階)が大きくなります。この家は2階が子世帯の住居空間となり、大きなLDKもあるので、2階の方がボリュームが大きくなりました。

そこで考えたのがダブルオーバーハングです。通常は一方向のみ壁をオーバーハング(持ち出し)をしますが、今回は二方向から持ち出しをし、下階と上階のバランスを考えシンプルな平面構成としました。

その大きな2階のLDKはとても天井の高い空間で、その空間を見下ろすようにロフトが設けられていて、まるでホールのような空気量の多い空間となります。キッチンはオーダーキッチンを設置し、高い天井を生かした大きなハンモックを吊る計画です。

また進捗はこのブログを通してお話ししていきます。お楽しみに。