マジマジとグランドピアノを見る機会がありました。先日引き渡しを終えた(まだ完成写真の撮影は終えていないけれど)、H様の防音室に設置されたからです。ご夫婦ともにピアノ演奏をされており、発表会や、レストランなどでも演奏されているという、深く音楽を愛されている方で、いくつもの試奏の上選んだ一品でした。
早速演奏をおねだりし、しばし美しい旋律を楽しませていただいた。感動の時間でありました。
2016.06.12
マジマジとグランドピアノを見る機会がありました。先日引き渡しを終えた(まだ完成写真の撮影は終えていないけれど)、H様の防音室に設置されたからです。ご夫婦ともにピアノ演奏をされており、発表会や、レストランなどでも演奏されているという、深く音楽を愛されている方で、いくつもの試奏の上選んだ一品でした。
早速演奏をおねだりし、しばし美しい旋律を楽しませていただいた。感動の時間でありました。
グランドピアノはスケール的にも、存在そのものとしても美しい迫力があります。楽器には理想的というか、目指すべき響きが相当明確にあるため、そのデザインには魅入られてしまうのでしょう。
建築においても「機能美」という言葉が多用されますが、楽器デザインを軸に考えると、目指すべきものが少しぼやけている感がありますね。理想について徹底的に考え、試行錯誤し、そのうえでたどり着いたからこその魅力は、目的達成とともに、もしかしてそれ以上に、造形美を持つことになるのでしょう。
音楽は比例により美しさを生み出し、建築もプロポーションにより美しさを感じさせます。建築の歴史には音楽的な思考が存在しています。
できることなら、ただ単に理屈でなく感覚的、直感的に、そんな考え方を頭の底の部分に残しながら、自分にとっての理想を持つ建築の道を歩んでいきたいものだと、心から思いました。