千種区「鹿子町の家」既存植栽調査


風致地区の申請準備

2020.11.13

千種区「鹿子町の家」既存植栽調査

今日は朝一番の8時過ぎから活動開始です。まずは昭和区「川名山町の坂の家」の建築完了検査です。無理を言って早めに検査員の方にご対応いただきました。 当然ですが、全て合格。あとは細かい部分とクリーニングを行い、設計事務所検査、オーナー検査を行いまして月末にお引き渡しをいたします。そして次に向かったのは

千種区「鹿子の家」の現地調査です。調査と言っても地盤調査(既に調査済み)でも測量でもありません。既存の植栽の樹種や目通りの高さ、半径などの調査です。

理由は名古屋市が定める風致地区内に計画地があり、色々な風致に関する規制があります。外壁の高さや隣地境界、道路境界から建物外壁までの離隔距離や外壁の色など…そしていつも設計者を悩ます「植栽の義務」です。

これが意外と厳しく、まず全面道路に面する間口の半分以上を生垣などで植栽をすること。そして敷地面積100平米毎に中高木などの樹木を植えること。そして、敷地面積に対して30%以上の植樹帯を設けることなどです。

建蔽率も同じく30%ですので、建物と植栽ゾーンだけで60%となり、駐車スペースも設けると丁度100%となる感じです。

それだけ住環境に相応しい環境を市としても維持する地域となりますので、名古屋市内でも第一種低層住居専用地域の風致地区というところは、謂わゆる高級住宅地ということになります。

建築設計事務所は全てが注文住宅ですので、このような地域での設計は多いのですが、いつも電卓を叩きながら微妙な寸法調整をして設計を行います。

色々な種類の樹木があり、一本一本種類を確認し、目視寸法ではありますが、高さなどを持参した配置図にプロットをして終了。

来週には風致の申請を提出し、年内には建築確認申請の受理まで行います。今年も残り少なくなってきましたが、少し飛ばし気味にやりたいと思います。