昭和区「滝川町の家」Renovation スタートしました。


ラグジュアリーなインテリアコーディネートで

2021.09.17

昭和区「滝川町の家」Renovation スタートしました。

いよいよ始まりました昭和区「滝川町の家」リノベーション工事。 素晴らしい環境のマンションのリノベーションです。設計のテーマはラグジュアリーで味わい深い空間造りです。

元々、3LDK+納戸であった空間を、ゆったりと広げたLDKと個室2部屋、そして少し大きくなった納戸とご主人の書斎という内容に生まれ変わります。キッチンはオーダーです。

解体は、ご家族の思い出が沢山詰まった空間を壊す作業であり、慣れているとは言え、いつも複雑な思いに駆られます。しかし、素晴らしい空間が待ち構えているとなると感傷的になっている場合じゃありません。

予定通り、解体工事は終わりましたので、ここからがリノベーション工事にとって「最大の山」を向かえます。それは何かと申し上げますと、既存図面と現況の確認作業です。設計を行う際に、既存の図面や資料をベースに行いますが、それらの図面が全て正確とは限りません。案の定というと失礼ではありますが、若干現況と異なる部分がありました。 

ある程度予想をしていますので、当然許容範囲ではありましたが、若干計画が変更になる部分があり、大至急オーナー様にご説明をさせていただき、ご了承を頂きました。

実際、解体をして「良かった点」と「悪かった点」に分かれますが、今回は利点のほうが多かったので良しとしましょう。

そして、それらの計画内容の変更とは別に、今回の打合せの中で、私から提案をさせて頂いた変更があります。それは、セルフビルド工事です。コストを下げる為という理由ではなく、新しくなる空間に、最初の思い出を刻んで欲しいとの思いで申し上げました。

しかも、セルフビルドの中でも高等テクニックを要するサイズの不揃いなヴィンテージ煉瓦を貼る作業です。なるべくオーナー様(ご夫婦参加)にやっていただき、私は墨出しや監修などの裏方に回る予定です。

今回は、床の仕上げはイタリア製のタイル、壁面にはポーターズペイントやラグジュアリーな上質なクロス、造作家具にはレザーなどで設えたりと、落ち着かれた年齢のオーナー様にとって、とてもリラックスをしていただける空間になると思っています。

建築を創造することは、自然に湧いて出るなんてことはありません。オーナー様の顔を見て、お話を伺い、自分なりに人生観や生き方を想像し、このオーナー様には「こんな空間で過ごして欲しい」と、その時点でようやくアイディアが湧いてきます。

設計者の頭の中には、この時すでにリアルな空間が入っていますので、そのゴールに向けてコーディネートや色使いなどのを調整をしながらまとめていくことになります。完成がとても楽しみです。