皆様 三連休は如何お過ごしでしたでしょうか? 土曜日は台風上陸などもあり、ご自宅でゆっくり過ごされた方が多いかと思います。
さて、今日は市内の現場巡回とデスクワークの一日でした。まずは、瑞穂区「岳見町の家」の現場です。
こちらの家は、外部のサッシュが全てトリプルガラス(YKK AP430)の仕様となっていまして、実にこれが納期の掛かる商品らしく、8月頭に工務店から発注をした製品がようやく現場納品されました。
上棟がお盆前でしたので、通常の現場であれば、断熱工事、外部周りと既に終わっていますが、このサッシュ納品待ちで現場が停滞しておりました。ようやく通常の流れに持っていきたいですね。
来週にはオーナー様立会いの上でのコンセント・スイッチ位置確認、建築工事とは切り離していました外構工事などの打合せなどもあります。インテリアコーディネートは終わっていますので、後は建築工事が順調に進むことを願うばかりです。
そして次の現場はこれまた遅れ気味の千種区「鹿子町の家」です。明日から鉄筋工事に入る予定ですので、防湿シートのチェック(重ねしろや破れなどのチェック)をしてきました。
工事が遅延している理由はづばり雨です。雨で段取りが狂い、雨が上がると基礎工事会社も現場が止まっていた分、とても色々な現場で多忙となり遅れるというシナリオです。
その時間が無駄になるので、前もってプレカットの打合せや上棟時に取り付ける鉄骨階段などの納まりなども打合せ済みです。来月の末には、上棟を予定しておりますので、天候だけが心配でなりません。
この現場以外にも予定をしていた基礎工事も遅れ気味となっていて、思ったように業務が流れていかないので大変です。
そして午後からデスクワークです。来月に工事着工を予定しています「SOLIDの家」の実施設計をメインとしていますが、この案件も色々と問題が多く、工務店やプレカット会社と悩ませています。
問題は「木材不足」により材料が入らない。その一点です。他の現場が上棟したり始まったりしているのに、何故この物件は入らないのか不思議に思われるかもしれませんね。
理由は、構造の許容応力度計算をしていて、(長期優良住宅)木の材種や断面強度など計算をする上で予め材料を指定するのですが、その材料が揃わないという事です。
であれば、ある材種で計算をすればいいじゃないかと思われますが、そうなると、梁の断面がとても大きくなり、そんな大きさの梁は世の中に出回らないぐらいの寸法となり、材種を指定しても、しなくても材料が無いと言う状況なのです。
そんな事では何も進んで行きませんので、強行的に設計を進めております。
「木材不足問題」を解決出来る方法は、我々設計事務所サイドでは到底できませんので、とりあえず理想の構造体を構築をした上で、工務店とプレカット会社に振るしかありません。
木材不足、半導体問題、それに加え鉄や生コンなどの価格高騰など、建築業界の不安定さは、いつになれば解決するのか、誰もわかりません。今回のブログは愚痴っぽくなってしまいましたが、一つ一つ乗り越えるしかありませんので、お待たせしているお客様には本当に申し訳ないのですが、引き続きよろしくお付合いくださいませ。
本当に頭が痛い。