富山県「Casa diagonale」現場監理


秋分の日に

2021.09.23

富山県「Casa diagonale」現場監理

先回の富山入りは9月12日ですので、10日ぶりとなります。先回より現場は進行していて(当然ですが)、内装の仕上げ工事の直前の現場監理となりました。 

外部周りは玄関あたりの木の羽目板、軒天を除けばほぼ終わりです。来週ぐらいには完全に足場も外されます。

オーナー様と一緒に悩みに悩んだインテリアコーディネートもほぼ決まり、それらを職人さんが上手く施工してくれるでしょう。なんて他人任せな感じでは上手くいきませんので、監督さんと入念に打合せを致しました。

外部と同様に内部もダークな色合いとなっています。ご主人、奥様のそれぞれのウォークインクローゼットや書斎コーナーなど、夫婦それぞれの構成がはっきりと現れていますが、家全体で見ると、かなり調和のとれた趣のある家です。

そして家と同じくとても大事な部分が外構工事部分です。特に植栽工事の、樹木のセレクト、配置などのランドスケープデザインは大事です。実は今日そのあたりの打合せもしたいと考えていましたが、残念ながらご主人が予定があり次回に持ち越しに。次回は植栽工事の職人さんも同席の上で詰めていきたいと思います。

既にこの住宅街の中で、嫌なほどの圧倒的な威圧感と言っていいのか、迫力感を出している建物ですが、外構工事のコンクリート打ち放しの塀や植栽などが終われば、よりシャープで、近づきにくオーラが出るのではと楽しみにしています。 これが私の考える防犯ってことですが。笑

さて、冗談はさておいて、まだまだ現場は気を許してはいけません。これから大事な仕上げに入るので職人、監督、設計事務所と気合を入れて完璧な仕事を目指すのみです。

今回は平面的には斜め壁や直角の壁が無かったりとかの難しさ、断面的には1階、2階ともスキップフロアや屋根の高さも何種類もあり、とてもややこしい建物ですが、監督をリーダーとして、各職人が考え、動き、それを形にする。そんなモノ造りの考えや行動が現れている素敵な現場です。

建具周りや板金の納まりなど、なかなか泣かせる納まりが多々あり、面倒で大変であった部分がとても素晴らしい感じに納まっていて、嬉しい気持ちになりました。

引き続き頑張ります。