コロナ禍が続く中、新しい働き方で別荘地に変化が


ワーケーションという名のライフスタイル

2021.09.26

コロナ禍が続く中、新しい働き方で別荘地に変化が

日本で「コロナウイルス感染症」というキーワードを初めて聞いてから(意識した)調べてみないとわからないぐらい月日が経っているような気がします。ネットで調べると、日本での初感染は2020年1月16日とのことですので、一年と8ヶ月が経過していることになります。

コロナ禍によって、私達の生活スタイルや働き方が大きく変化しました。当たり前のようなことが、とても特殊なことになり、特殊なことが当たり前に、生活の一部となったり、これまでの生活の「普通」ということの有難さを身に染みるほど感じます。

コロナウィルス感染症のブログではありませんので、建築設計事務所を営む我々が感じる「コロナ禍」による暮らし方の変化について少しお話を。

写真はブログでもご紹介させて頂いている別荘建築であります三重県志摩市「迫子の家」です。

この建物のある三重県志摩市に限ったことではなく、日本中の別荘地(軽井沢・熱海・伊豆など)風光明媚な観光地やリゾート地が注目を集めています。その理由は、勘の良い人なら説明をするまでも無く理解されるところですが、軽く説明をいたしますと、会社に出勤しない勤務スタイル(テレワークやリモートワーク)が当たり前にようになり、インターネット環境さえあれば、どこでも働ける時代となった事が理由となります。

弊社のお客様の中にも、ご自宅で仕事をされている方がとても多く、最初は不思議な感覚だったらしいのですが、今では慣れて快適とのことです。

ワーク(働く)バケーション(休養)を組み合わせた造語で、ワーケーションというスタイルも注目されています。

私の知り合いのリゾートを中心とした不動産会社や工事関係者から耳にすることが増えたのと、実際の手にしやすい価格帯の中古別荘や中古リゾートマンションの動きはかなり活発なようで、情報を出せば直ぐに動きがあるらしく、中古案件をかなり探しているとのことです。

この「迫子の家」も築49年で、土地価格だけではなく、床の抜けた状態の建物にも値段はついていましたので恐ろしいことですね。笑

違った角度からそのリゾート地での中古別荘を購入するシナリオを考えてみると、その多くはオーナーの「自己用所有」ではなく、自己利用外を存分に活用する「投資物件」のような気がします。

別荘の問題点は、ひと言で済ませると「管理」です。一年にたった数日しか利用しなくても建物、土地の固定資産税や別荘管理地であれば、管理費など金銭面で多くの負担になります。

また一戸建て別荘だと、とても荒れますし、換気や掃除も頻繁に行けないので業者に委託することになります。更に金銭面で負担が増えます。

所有することに拘りが無ければ、高級リゾートホテルに泊まった方が、絶対お得になると思いますが、コロナ禍によりこれまでと価値観が変わった時代となりましたので、一年の2/3をレンタル、民泊でリースをするという別荘を所有するスタイルが増えていくように思えます。

この「迫子の家」も実際、計画時からそれも視野に入れたて計画されました。

本格的に稼働するのは、行政の許認可など、多くの手続きを要しますので、直ぐにとはいきませんが、来年の春ぐらいから、この建物は皆様に利用せれることになると思います。

設計者からのお願いは、まず小さなお子様連れは遠慮してもらう事(暖炉や階段など危ないポイント多い)、そして大歓迎なのは、厨房で料理をふんだんに使われる方や、暖炉の炎を眺めなら音楽を聴いたり、空間と時間を楽しめる大人の方でしょうか。そのタイミングが来ましたらお知らせをしますのでお楽しみに。