富山市「秋吉の家」上棟


狭小地で3階建てのラグジュアリーな家

2016.07.05

富山市「秋吉の家」上棟

本日、富山市内にて上棟を無事に終えました。ゆったりとした敷地に平屋建てというのが、これまで多かった北陸スタジオの設計ですが、今回はいつもと違います。

そう狭小地で3階建て。まるで横浜スタジオの仕事にあるような都会に多いスタイルとなり、僕としては久しぶりの3階建てとなります。ちなみに今回の確認申請は富山市役所に提出したのですが、建築担当の方も富山では3階建て木造住宅はあまり無く、久しぶりですとのこと。笑

敷地面積98.7平米(29.7坪)のところに建つこの家の特徴は前面道路に迫り出した大きな窓です。まるでTVのフレームのような迫力ある特徴的なデザインで、そのフレームを支えるように見える下部の壁は重厚な煉瓦壁を採用した設計となっております。

両サイドは住宅があり、そちら側に開口部を設けるわけにはいかないので最低限のサッシュ以外は全て壁。前面以外は閉鎖的な感じになっています。

ご存知だとは思いますが、木造3階建て住宅は、その階数であるが故、非常に複雑な構造計算が必要となります。今回は1階に車2台分のガレージがあるという事もあり、構造計算上の制約(壁量や柱など)をまともに受けるような格好で設計した経緯もあり、その中でもゆったりとしたLDKや寝室、収納関係の部屋など充分な内容になっていると自負しております。

少しラグジュアリーな内装に相応しいインテリアアイテムも導入しました。間接照明や暖炉です。この暖炉は煙突工事も必要なければ薪を使うことも無く、煙や臭いの心配も無いエタノール暖炉です。はっきり言います。これは当社のグループ会社の宣伝です。なんならリンクも付けておきますのでご覧ください。(笑) www.vng.co.jp

さて、今日の上棟ですが、上等な具合で進みました。(笑えない) 朝から職人チーム一丸となり複雑な構造をテキパキと組み立てる様子は、実に感動ものです。

当初予定していた時間よりも早く、屋根(防水紙張り)まで終え、やれやれと胸を撫で下ろしております。木曜日からの連続出張の疲れがピークとなってきましたが、このような上棟の疲れは疲れに感じません。これから現場が始まってまりますが、気合を入れてしっかりと現場監理をしていきたいですね。

現在、北陸スタジオではこの「秋吉の家」と、高岡市でこれから仕上げ工事に入る「城東の家」の現場と、設計業務としては、高岡市の「泉の家」と大沢野の「造園家の家」と、土地が決まり次第始まる予定の「小杉の家」など、沢山のご注文を頂いております。本当に有難いことだと深く感謝しております。

上棟後の建物敷地の奥に綺麗な小川が

日が暮れた今日、高岡市にて新規のプレゼンテーションをさせて頂くお客様の敷地を見に行ってきました。一軒一軒、そこに住まう家族が違うように、建築もその家族に相応しいデザインや暮らし方があります。そのお客様の家族の一員になったつもりでまずはイメージを固めてからスケッチブックにエスキースを描きたいですね。

一枚のスケッチから図面になり、今日のような上棟を迎える。そして、無事に完成した時には設計者の僕も施工会社も、各職人さんも皆、自信を持って笑顔で引渡しをしたい。そんな仕事の繰り返しですが、これまでに設計をさせていただいたお客様の家族やプランは決して忘れません。だって自分の肉体の一部のようなもんですからね。ではまた