4つの現場監理


春爛漫

2022.03.11

4つの現場監理

ウッドショック、半導体不足など、ここ数年混乱した状況ですが、あまりにも長く状況が続くので、ある意味慣れた感が漂っています。しかし、更なる試練がここ近々のロシア情勢が加わり、またまた大変な状況になりつつあるようです。

ロシアからの木材の入荷は難しく、更にロシア上空を輸送機が飛べない問題もあるので、西欧製品などは迂回ルートなどで国内に入れる事になるようです。昨日、輸入タイル会社の担当者からの話ですと、通常費用の3倍から5倍近い経費が掛かるとの事です。当然製品価格は上がる事になります。とても頭の痛い問題です。 

長久手市「五合池の家」現場

長久手市「岩作の家」現場

今日、4件の現場を周りましたが、全ての現場に言える事は、材料入荷の不安定さです。入っていないとならない材料が無い事だらけなので、工程が非常にイレギュラーになります。

例えば一例だけ。「窓の枠」が入らなかったとすると、その回りのボードが貼れません。ボードが貼ってなければ、当然仕上げのクロスも貼れないという事になります。後で枠を入れればいいと思いきや、それじゃ納まりませんので、結局のところ待つしかないという判断になります。完全に工事が遅れる傾向となってしまいます。

まるで現場は行儀の悪い食事のように、摘んでは残したような箇所が多々あり、この現場の状況が今の建築業界の全てを表しているようです。 

「SOLIDの家」現場

千種区「鹿子町の家」現場

既に2年少し前のコロナ禍前の建築単価と比較して(当社比)、全体的に少なく見積もっても2割は上昇した感じです。坪単価80万の家が同じ内容で96万という事です。仮に50坪のボリュームの家ですと800万高くなったという事になります。まだまだ先が読めない状況で、これから家を持ちたいと考えていらっしゃる方にとっては判断し難いとは思います。

何はともあれ頑張りましょう。