三重県桑名市「鋳物体験工房棟」上棟


一桁台の寒い日の中で

2023.01.23

三重県桑名市「鋳物体験工房棟」上棟

本日は、三重県桑名市にて上棟を行いました。天気予報通りのとても寒い日になり、日中でも一桁台の気温です。職人の皆様、本当にお疲れ様でした。

この建物は、鋳物製造メーカーが、地域に開けた社会活動の一環として建てられることになりました。桑名は昔より鋳物製造のメッカでして、桑名の誇る産業を小さなお子様から大人まで楽しんで知ってほしいとの思いで、鋳物体験工房として機能いたします。

既に地元の新聞局などのマスコミからの取材も入っているとの事で、期待度の高い建物となります。

この建物も弊社の設計テーマである「ヴィンテージ&ラグジュアリー」を随所に入れた内容となっていまして、外壁はセメント板(SOLID)とヴィンテージ煉瓦タイル、床は磁器室の大判タイルに、屋根の見付けや柱の見付はM型形状の板金加工です。

水平の力強さを強調したデザインでして、軒の出寸法は約1.5メートルという大迫力の寸法です。

当然、その寸歩が大きくなればなるほど、撓み(たわみ)が出ますので、垂木を組み込んだ「ゲーブルパネル」にて安全面も確認しております。

地元の工務店としては、初めての納まりやこれまでに経験したことのない素材の組み合わせなど、監督と助監督は一生懸命になって対応してくれています。上棟が無事に終わり、やれやれと胸を撫で下ろしたい気持ちにはなりますが、ここからも大事なシーンが山ほどあります。

エッジの効いた、クールでいてどことなく優しい雰囲気の建物になると思いますのでご期待ください。