千種区「本山の家」リノベーション Start


築45年の鉄筋コンクリート造の再生

2024.09.17

千種区「本山の家」リノベーション Start

名古屋市千種区「本山駅」から徒歩5分程度の住宅地に建つ、築45年(昭和55年)の鉄筋コンクリート造の建物のリノベーションです。

元々は診療所と住居の建物をリノベーションすることになり、今回ご依頼を頂きました。お亡くなりになられた祖父母から孫へバトンタッチという事ですので、家族構成の違いによる間取り変更や現在の仕様変更などを中心に考えました。

リノベーションの場合、既存の設計図書が残っている場合は少ないのですが、この建物は完璧な状態で残っていました。素晴らしいことです。

とは言え、既存建物と図面の確認を現地で行いますが、ほぼ設計図通りでしたので、安心して計画を立てることが出来ました。

築45年と聞くと、かなり古くてボロボロに思える方もいらっしゃるとは思いまうが、綺麗に手入れをされた家は、インテリアや設備の古さは仕方ないとして、全く問題無く暮らせるぐらいです。

今回の計画の概要としましては、1階の診療所であった空間を、アート好きな父親用のコレクション&作業空間に。2階は細かい間仕切りを全て取り払い、玄関も含めた大きなLDK空間に。そして浴室、洗面脱衣室、トイレと水回りのやりかえ。

将来的にお子様が増えることを考え、まずはファミリールームとして使ってもらえるような空間。この部屋に行くには羽目板で組まれたトンネルを潜っていく動線となります。あとは主寝室、子供部屋のリフレッシュ工事です。

今回のコンセプトとして「継承」を揚げました。祖父母から孫夫婦に。なるべく既存のものを残す「継承」。素材や納まりなど素新しく作り直しますが、その考え方は「継承」する。上質な空間を再構築する。 そんな感じで進めていきたいと思います。