「平和が丘の家」お引渡し

2016.07.18

「平和が丘の家」お引渡し

本日、名古屋市内の仮称「平和が丘の家」の建物部分の引渡しをさせて頂きました。僕が得意とするヴィンテージテイストの柔らかく味わい深い素材と、シャープにエッジを効かせた部位と、伸びやかな深い軒と水平を強調させた構成が自慢の印象的な建物になったと自負しております。

後の工事は、富山から名古屋に2週間滞在し作業中のチーム佐々木のマスヤ(増山さん)の外構、植栽工事を残すのみ。今のところ、いい感じで高山から運んだ石が敷き詰められていてビューティフルな感じだね。

実は、今日の引渡しの直前の3日前、最後の仕事であるモルタルの床をヴィンテージ感たっぷりに黒い墨色に塗る仕事で終えたのだが、若干 思っていたよりも濃い色となってしまい、苦渋の判断でやり直しと、鬼の様な指示を泣き叫ぶ職人にしました。(実際は嫌な顔をしていただけですが)

濡れたような艶々の光沢を放った感じにしたかったので、丁寧にもクリアーを2度塗りしてあるので、クリアー+ウレタン塗装を剥がす作業がかなり大変で、シンナーを床に撒きスクレーパーで削り、再びシンナーを浸した布で拭き取る作業の繰り返し…その作業が終わった時には手はボロボロ、身体中シンナーで侵されて、僕を始めとする関係者みんな、かなり危険な状態になっていましたね。

その甲斐もあってか、オーナーも僕も納得の行く仕上がりとなり、かなり満足しています。

今回は仕上げもそうですが、建具や家具、キッチンもオーダーメイドの特注ばかりで、こだわった分 とても素晴らしい反面、その苦労は半端なく大変だった。うちの担当の村上君や今回初顔合わせの工務店の監督を始めとする職人達と一緒に仕事が出来た事が、僕の中では最高のプレゼントだったかな。みんなお疲れさん!

そして、この建物を世の中に誕生させて頂くチャンスを与えて下さいオーナーには本当に深い感謝の気持ちと同時に、これからはクライアントと設計者という関係を超えて、良き仲間として末長くお付き合いをして頂きたいと願うばかりです。

さっそく、そのオーナーから来月末に、ホームパーティーをしよう!とお話を頂きましたので、自称イタリアンシェフの僕としては、腕によりをかけた料理を作りたいと今から燃えております。今回初となるレシピを考えていますので練習をしまくらないといけません。笑

そして、皆様待ち望んでいると思いますが、完成写真も来月末ぐらいにアップロードする予定なので、それも楽しみになさって下さいませ。

これからも設計者、施工者、オーナーと一体となり最高の建物を造っていきたいですね!じゃあ

オリジナルデザインのスチール製キャビネット

ダイニングからキッチンを見る

増山さん(左)と佐々木

リビングから中庭を見下ろす

店舗部分の内装

オーナーこだわりのシャンデリア

錆鉄風のエイジング塗装

鉄で作った脚とウォールナットの天板(ダイニング)