エゴイストの愛情

2016.07.19

エゴイストの愛情

朝9時に出社して、まず掃除をするのですが、たいがい僕は、エントランス付近の落ち葉の掃き掃除と植物たちへの水やりが当番のようになっています。この時期、掃き掃除を終えるとその時点で大量の汗が吹き出しますが、それが終了すると水やりができるので、結構せっせと掃除をするのが日常です。つまりは、この水やりが結構楽しみになっています。

nu bld.は植物が盛りだくさんです。前面のスペースにはアズキナシ、ソヨゴ、シラキ、シャラ、ズミ、ヤマコウバシの木々とその足元を覆いつくす、ワイヤープランツをメインにしたハーブ類たち、そのほかに鉢植え、そしてプリペットを主とした壁面緑化。それらにすべてに、できるだけたっぷり水をあげます。愛情を込めて。

水を掛けると、植物たちは、かなり喜んでいる様子に見えてしまいます。勝手にそう思っているだけなのでしょうが、自分勝手な僕は、とっても喜んでくれているような気持になって、それがまた、自分の心を満足させてくれています。葉っぱにも水が欲しいだろうと感じ、ホースの蛇口を空に向け、雨のように放水します。ゆっくりと霧に近い状態の水分は僕の体にも注がれ、眼鏡に水滴はつくものの、自身も涼むことができて一石二鳥なのです。

母が子に乳を与える感覚に近いように思えるのですが、相手は反応の極端に遅い植物の為、結局は、「喜んでいるに違いない」と強引に愛情を押し売りする、毎日の僕です…