久しぶりに訪れたシマビト(三重県志摩市)

2016.07.30

久しぶりに訪れたシマビト(三重県志摩市)

先日、少し早い夏休みをいただき、毎年恒例の三重県志摩市に二泊三日の休暇に行ってきました。

名古屋から高速道路で約90分、降りてからの下道で60分、2時間半走ればそこは別世界。志摩と聞くと、最近開催された「伊勢志摩サミット」を想像する方も多いと思いますが、その開催地に選ばれるだけあって、雄大な自然が残る一方で、その自然財産を活用するリゾートや観光産業も栄えており、田舎なんだけど垢抜けた都会的な部分も垣間みれる、そんな素敵な場所です。

僕は三重県生まれなので実は地元にはなりますが、僕が生まれ育ったのは県庁所在地の津市。たった一字で「つ」確か日本で一番短い地名だったような。津市からも時間としては90分掛かる距離に位置する志摩なので、同じ三重県と言っても、やはり別の場所と言う認識を子供の頃から感じていましたが。

毎年夏休みは志摩の色々なところにキャンプや海水浴に家族で行き、とても楽しい思い出の詰まった志摩が大好きです。余談ですが、そんな志摩を子供にも好きになって欲しいと、そんな親の願いで毎年志摩に旅行を来ることに6年前からしました。笑

今年は志摩でももっとも透明度の高い美しいビーチの御座白浜で海水浴もし、僕としてはとても懐かしいセンチメンタルな気持ちになる一方、子供はいつも泳ぐプールとは違うダイナミックな風景と波と戯れながら遊ぶ楽しさを発見したようで、二人してとても楽しい海水浴でした。

そんな志摩にひっそりと週末過ごしたい(正確には仕事柄週中ですが)と今から11〜12年程前に、これからご紹介するSHOPの真下にある小さな土地(約50坪)を購入しました。

この土地から見える風景は、複雑に入り組んだリアス式海岸特有の荒々しい岩と、キラキラ輝く波飛沫が飛ぶ迫力ある海。岩と岩に囲まれたまるで取り残されたような小さな浜の長さは約20メートル程で、プライベートビーチ(泳ぐという穏やかな感じではありませんが)のある敷地のような感じで、即決して購入を決めた魅力的な敷地です。

そんな敷地に計画したのは、車一台が停めれて、バーベキューが楽しめるテラスと、朝起きた時に寝室から出れるヨガのできるデッキを設けたコンパクトな1LDKの別荘です。敷地の周辺は自然の緑に囲まれていているので、目立ちたくても目立ちようの無いロケーションなのも都会から離れて過ごすウィークエンドハウスには相応しい、とにかくいい場所です。

 

コンパクトな1LDKの中身は、玄関という玄関は設けずに、外から直にリビングに入るようになっていて、リビングには大きな3シーターとパーソナルソファー2台がゆったりと置ける空間。当然このソファーに座れば目の前には海。

リビングとダイニングとの間の壁には暖炉も設け、両方の空間から炎を眺め、冬の寒い海風が吹き荒れるこの場所でも快適に過ごせるようにした。

キッチンは独立した部屋とし、調理中に匂いやどことなく出てしまう生活感を排除するような位置にし、キッチンの通路を通って寝室に行くようなつくりにした。なぜならば、寝室は完全なプライベートゾーンなので、わざとわかりにく入り方とした。言うなれば遊び心というやつでしょうか。笑

寝室からしか出入りできないオールインワン(バス/洗面/トイレ一体)の水回りにはスペイン産のくすんだブルーのモザイクタイルが張り上げられ、今風の便利な機能のついた設備は取り入れず昔の、いや外国的なシンプルな設備をチョイスした。全ての部屋からは当然だが海が見える。

なんて書きましたが、これは全て僕の頭の中の設計図だけの話。実はまだ実現できていません。いつかこんな空間が持てるようになりたい…そんな夢を追いかけています。

つらつらと夢の構想のウィークエンドハウスの話をしましたが、このブログにアップした素敵なSHOPの話に移りますね。

店名はSHEVRON。アンティークや洋服、雑貨を扱い、本業は神戸で内装や建築デザイン、工事を行っている会社が運営しているとのことで、この会社の社長も僕と同じように、この志摩に心を奪われた方のかと想像しております。

サーフィンをしていらっしゃる方ならご存知かも知れませんが、ここは「国府の浜」を見下ろす高台の場所に面している「ウサギ」という場所です。ちなみにこの近くで別のサーフポイントで「イチゴ」もあります。実際は漢字で「市後」ですが。笑

サーフアーが多く訪れるところなので、どことなくそれらしい雰囲気が滲みでているお店も多く、このSHEVRONはそれをリードしている存在なんだろうと感じました。下の国府の浜で開催されるサーフ大会のスポンサーでもあるし、これからもどんどん引っ張って欲しいです。

写真をご覧になって頂ければ僕のへんちくりんな説明なんかいらないと思いますが、この大きなエリアは全てSHEVRONの手によってプロデュースされています。別荘が数件、プライベートホテル(貸別荘?)、CAFE、雑貨屋。どれもこれも同じ様なテイストでデザインされ、アンティークを扱う会社だけあってその使い方もとても上手く、懐かしくも新しい。格好いいんだけどラフ。ずっと居たくなるような心地良い空間構成になっていて、同じ業種の僕ではありますが、感心することばかりでとても刺激になります。

もし、夏休みを志摩で過ごされる予定の方は是非、足を運んで欲しいスポットです。快適なリゾートホテルもいいですが、志摩の海と太陽と風を感じるならここじゃないでしょうか。家こそまだここにはありませんが、同じ近所として宣伝をさせて頂きました。じゃあ